公的年金の財政検証が実施され、7月3日にその結果が発表されました。国民年金保険料の納付期間を延長した場合や、在職老齢年金の制度を廃止した場合の影響に注目が集まっていましたが、納付期間の延長は除かれる見通しです。
不安のある老後生活ですが、今の65歳以上の年金受給者は、将来の生活に向けていくら貯蓄しているのでしょうか。最新資料では、経済的な暮らしに心配がないと感じている65歳以上の割合は68.5%にのぼります。
今回は、65歳以上の夫婦で貯蓄がいくらあるのか解説します。
記事の後半では、老後生活を安心しておくるためのポイントを解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
1. 65歳以上の夫婦の貯蓄額は?
2024年5月17日に総務省統計局が公表した「家計調査(貯蓄・負債編)」によると、65歳以上で無職世帯の貯蓄額は、2656万円でした。
貯蓄の内訳としては、以下のとおりです。
1.1 65歳以上の夫婦の貯蓄額や内訳
- 通貨性預貯金:794万円
- 定期性預貯金:892万円
- 生命保険など:411万円
- 有価証券:546万円
- 金融機関外貯蓄:13万円
- 年金型貯蓄:67万円
- 外貨預金・外債:42万円
預貯金の合計は1686万円で、全体の約6割となりました。