2024年6月より定額減税が始まりました。定額減税は年金受給者にも適用されるため、本来よりも手取りの年金額が増えます。
ただし、定額減税はあくまでも一時的な措置です。
長期的に健全な家計を運営するためには、収支状況の確認や貯蓄を取り崩す計画を綿密に立てる必要があります。
今回は、65歳以上の無職夫婦世帯の収支状況や平均貯蓄額などを解説します。
1. 65歳以上の無職夫婦世帯の生活費「月の支出」は約25万円
総務省の「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、2023年における「65歳以上の夫婦のみの無職世帯」の平均消費支出は、月間で25万959円でした。
なお、消費支出の内訳は以下のとおりです。
1.1 65歳以上の夫婦のみの無職世帯の平均消費支出
- 食料:7万2930円
- 住居:1万6827円
- 光熱・水道:2万2422円
- 家具・家具用品:1万477円
- 被服及び履物:5159円
- 保健医療:1万6879円
- 交通・通信:3万729円
- その他:5万839円
- 非消費支出:3万1538円
支出合計:28万2497円(うち、消費支出は25万959円)
消費支出の平均値は約25万円ですが、30万円以上になるという世帯もあるでしょう。逆に、20万円程度に収まるという世帯もあると考えられます。
平均値はあくまでも参考程度に留め、健全な家計を営むためにも、実際の支出状況に合わせてお金を管理することが大切です。