過去の同月に公開された記事をプレイバック!もう一度読み直したい、「編集部セレクション」をお届けします。 (初公開日:2023年7月15日) |
老後の年金は偶数月の15日に支給されるため、今年度の最初の年金は6月に支給されたばかりです。
3年ぶりの増額改定となったため、振込を楽しみにされていた方も多いのではないでしょうか。
厚生年金ではモデル夫婦世帯で4889円の増額と発表されました。嬉しい改定ですが、老後に受け取る年金額は一律ではないため、各世帯によってバラつきが出ます。
例えば、増額が発表された標準的な世帯では厚生年金が22万4482円されていましたが、世帯によって受給額は異なります。次回の支給は8月ですが、「夫婦で約44万9000円」の支給となる世帯もあるようです。
そこで今回は、支給されたばかりの今年度の公的年金について、どのような夫婦であれば「夫婦で約44万9000円」となるのか考察していきます。
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1. 公的年金のおさらい
まずは日本の年金制度についてのおさらいです。日本の年金制度は「国民年金」と「厚生年金」があります。
冒頭にて触れましたが、支給は偶数月の15日に行われ、2か月分が振り込まれます。それぞれの年金の特徴は以下の通りです。
1.1 国民年金(基礎年金):1階部分
- 加入対象:原則として日本に住む20歳から60歳未満の方
- 保険料:一律(年度ごとに見直し)
- 年金額:納付期間によって決定。2023年度の満額は月額6万6250円(67歳以下の場合)
1.2 厚生年金:2階部分
- 加入対象:主に会社員、公務員など
- 保険料:報酬比例制
- 年金額:加入期間や納付保険料により決定
国民年金は納付期間に応じで支給額が決まるため、受給額に大きな差が出にくくなっています。一方で厚生年金は加入期間中の収入にも左右されるため、加入期間が同じでも受給金額には差が出ます。
年金種類によって金額などに差が出るため、自分が加入している内容を把握しておきましょう。