2024年度の年金額は2.7%の増額となりました。年金が増額になるのはうれしいことですが、それ以上に物価上昇も大きな話題となっています。
そんな中、2024年7月5日に厚生労働省より公表された「2023(令和5)年 国民生活基礎調査の概況」によると、100%年金だけで生活する高齢者の割合は41.7%とのことです。
年金だけに頼るのは難しいのであれば、不足する老後資金を自分で用意しないとなりません。
今回は一般家庭の年金受給額の紹介のあとに、60歳~89歳の平均年金受給額を見ていきます。
現状の年金制度では、どれくらい年金がもらえているのか確認してみましょう。
1. 2024年度の年金は2.7%の増額。次回支給は8月15日!
2024年の年金は2.7%の増額改定となり、8月支給分も同じ水準が支給される見通しです。
厚生労働省が「いわゆる一般家庭」として例示した年金額を見ていきましょう。
1.1 一般家庭のモデル年金【2024年度】
- 国民年金:満額で6万8000円
- 厚生年金:一般的な夫婦合計で23万483円
これは”平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円)で 40年間就業した場合、受け取り始める「老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額)」”という条件のもと試算されたものなので、いまいちイメージがつきにくいかもしれません。
というのも、2000年代からは共働き世帯が多くなっているので、そもそも専業主婦世帯の年金があてはまらない世帯の方が多いのです。
そこで政府は、今年はじめて「現役時代の収入ごとの年金例」を複数パターン例示しました。確認していきましょう。