3. 厚生年金「男女」の受給額で格差はどれくらいあるか
厚生年金における「男女」の受給額の格差について、同様に見ていきましょう。
3.1 〈男性〉平均年金月額:16万3875円
- 30万円以上~:約0.1%
- 20万円以上~30万円未満:約22%
- 10万円以上~20万円未満:約68%
- 1万円未満~10万円未満: 約10%
3.2 〈女性〉平均年金月額:10万4878円
- 30万円以上~:約0.01%
- 20万円以上~30万円未満:約1%
- 10万円以上~20万円未満:約51%
- 1万円未満~10万円未満:約48%
男女ともに、半数が10~20万円未満の厚生年金を受給している点は共通していますが、残りの半数には大きな格差が存在することが明らかになります。
特に年金受給額が月10万円未満となる割合は、男性では約1割にとどまるのに対し、女性では残りの半数のほぼ全員がこの範囲に該当しています。
女性の平均寿命が男性よりも長く、介護リスクが高いことを考慮すると、老後の生活を安定させるために何らかの対策を講じることが不可欠であると言えるでしょう。