2. 他のモデルケースで受け取れる年金額

年金部会では、以下の世帯にわけてモデルケース別の年金額をまとめています。

  • 単身世帯
  • 共働き世帯
  • 片働き世帯

それぞれの世帯におけるモデルケース別の年金額を確認しましょう。

2.1 単身世帯の年金額

単身世帯のモデルケースは、男性と女性の収入を7段階に分けてまとめられています。

国民年金のみ加入している場合とあわせると、8つのケースが提示されました。

それぞれのケースにおける年金受給額は、以下の通りになりました。

【写真1枚目/全4枚】単身世帯の年金額。次の写真で夫婦の年金額も複数パターンで見る

単身世帯の年金額

出所:厚生労働省「これまでの年金部会も踏まえてご議論いただきたい論点」

①54万9000円 (男性の平均的な収入を1.25倍):18万6104円
②43万9000円 (男性の平均的な収入):16万2483円
③32万9000円 (男性の平均的な収入を0.75倍):13万8862円
④37万4000円 (女性の平均的な収入を1.25倍):14万8617円
⑤30万円 (女性の平均的な収入):13万2494円
⑥22万5000円(女性の平均的な収入を0.75倍):11万6370円
⑦14万2000円 (短時間労働者(男女計)の平均的な収入):9万8484円
⑧国民年金のみ加入:6万8000円

総務省統計局が2024年2月6日に調査した「家計調査(家計収支編)」によると、65歳以上の単身世帯における消費支出は、14万9033円となりました。

男性と女性で分けると、以下のとおりです。

  • 男性:15万1182円
  • 女性:14万8028円

年金受給額より、消費支出が多く収支がマイナスになるケースがあります。

  • 男性の平均的な収入を1.25倍:3万4922円プラス
  • 男性の平均的な収入:1万1301円プラス
  • 男性の平均的な収入を0.75倍:1万2320円マイナス
  • 女性の平均的な収入を1.25倍:589円プラス
  • 女性の平均的な収入:1万5534円マイナス
  • 女性の平均的な収入を0.75倍:3万1658マイナス

女性の場合、平均的な収入の1.25倍でもわずか589円しかプラスとなりません。

では、共働き世帯の受給額を確認しましょう。