2. 部活引退で一斉に競争が激化する高校受験

ノンビリしている子でも夏休みになり同級生の雰囲気が変わるのを見て、危機感を募らせるのが夏休み

高校受験生の夏休み

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全国的に「一部の地域の子の話」という扱いになりがちな中学受験と異なり、高校受験は義務教育期間が終わり、中学卒業後に進学を考えている子は例外なく受ける受験です。

中学3年生の部活動引退の時期は部活が予選敗退、または予選突破したかで異なりますが、概ね6月中に引退する子が多いです。その一方で、吹奏楽部や合唱部に属する場合はさらに秋までと幅はあるものの、他の受験同様に夏休みが最後の勝負の時です。

どんなにノンビリしている子でも夏休みになり同級生の雰囲気が変わるのを見て、危機感を募らせるのが夏休みです。大切な夏休み期間中にやるべきポイントを3つご紹介します。

2.1 【高校受験生の夏休みの過ごし方①】学校説明会に必ず参加する

夏休み中に学校説明会、学校見学会が行われる高校が多いため、受けるかどうかまだ決めていないけれど「気になる」「受ける可能性がある」という学校はスケジュールが合えば必ず予約をして参加するようにしましょう。

中学受験が盛んな地域では学校説明会の重要性が浸透していますが、地域によっては「受けるか分からない学校に出向く必要あるの?」と考えている親も少なくありません。しかし、夏休みを過ぎてから説明会を開催する学校は限られています。

校風や在籍する生徒の雰囲気や部活動の練習風景を間近で見ることで子ども本人が「思っていたよりも合うかも」と感じたり、「受ける予定だったけどちょっと違和感を感じた」ということにも気がつく重要な機会です。

学校見学では以下の3つのことを確認しましょう。

  • 在籍する生徒の雰囲気が自分に似ているか
  • 家から学校までの通学手段や通学時間
  • 赤点や留年または退学する人の有無

義務教育ではない高校では、出席日数や学業不振で留年する可能性もあります。受験前にこうした現実を知ることで「本当に中学とは違うんだ」と子どもが自覚するようになります。また、校風が合わない学校に入学すると退学の可能性が高まるため必ず時間を作って参加してください。