3.2 平均標準報酬額から報酬月額を確認して年額換算する
これを、「令和6年3月分(4月納付分)からの健康保険・厚生年金保険の保険料額表(東京都)」にあてはめると、標準報酬は47万円の箇所に該当し、報酬月額は「45万5000円~48万5000円」となります。
報酬月額「45万5000円〜48万5000円」を年額に換算すると、546万円〜582万円となります。
したがって、厚生年金を手取りで15万円以上もらうには、現役時代の平均年収が546万円〜582万円必要になります。
なお、これはあくまでもシミュレーションであり、実際とは異なる点にご留意ください。
4. まとめにかえて
厚生年金を手取りで月15万円もらうには、額面金額で17万円程が目安となります。厚生年金受給者のうち、月15万円以上もらっている方は約40%で、半数以下という結果です。
今後、年金支給額が減少する可能性や支給開始年齢が引き上げられる可能性も否定できないため、ご自身で老後資金の準備を進めていく必要があるでしょう。
給与から先取り貯蓄をする、NISAやiDeCoを利用するといったように、ご自身に合った資金準備方法をみつけて、早めに始めることをおすすめします。
参考資料
- 厚生労働省年金局「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「は行 報酬比例部分」
- 日本年金機構「令和6年4月分からの年金額等について」
- 東京都「令和6年3月分(4月納付分)からの健康保険・厚生年金保険の保険料額表」
木内 菜穂子