2024年度の定額減税が話題となる中、公的年金受給者にとっても大きな関心事です。
この記事では、定額減税が公的年金に与える影響について詳しく解説します。
また、厚生年金と国民年金の最新の平均受給額を男女別に紹介し、老後の生活設計に役立つ情報を提供します。
年金の仕組みや減税の具体的な内容を理解して、安心して豊かな老後を迎えるための準備を始めましょう。
1. 【最新】厚生年金の男女別平均受給額の最新データ
厚生年金の平均受給額はどの程度かご存知でしょうか? 厚生労働省年金局の「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」から、最新データを基に見ていきましょう。
1.1 厚生年金の平均年金月額
〈全体〉平均年金月額:14万3973円
- 〈男性〉平均年金月額:16万3875円
- 〈女性〉平均年金月額:10万4878円
※国民年金部分を含む
全体の平均受給額は月額14万3973円です。しかし、男女間の差は顕著で、男性の平均受給額が女性よりも約6万円高いという現実があります。
この差は、主に労働市場での賃金格差やキャリアの中断が影響していると考えられます。
また、厚生年金を月額14万円以上受給している人の割合を見てみます。
1.2 【厚生年金】受給額ごとの人数(1万円刻み)
- 1万円未満:6万1358人
- 1万円以上~2万円未満:1万5728人
- 2万円以上~3万円未満:5万4921人
- 3万円以上~4万円未満:9万5172人
- 4万円以上~5万円未満:10万2402人
- 5万円以上~6万円未満:15万2773人
- 6万円以上~7万円未満:41万1749人
- 7万円以上~8万円未満:68万7473人
- 8万円以上~9万円未満:92万8511人
- 9万円以上~10万円未満:112万3972人
- 10万円以上~11万円未満:112万7493人
- 11万円以上~12万円未満:103万4254人
- 12万円以上~13万円未満:94万5662人
- 13万円以上~14万円未満:92万5503人
- 14万円以上~15万円未満:95万3156人
- 15万円以上~16万円未満:99万4044人
- 16万円以上~17万円未満:104万730人
- 17万円以上~18万円未満:105万8410人
- 18万円以上~19万円未満:101万554人
- 19万円以上~20万円未満:90万9998人
- 20万円以上~21万円未満:75万9086人
- 21万円以上~22万円未満:56万9206人
- 22万円以上~23万円未満:38万3582人
- 23万円以上~24万円未満:25万3529人
- 24万円以上~25万円未満:16万6281人
- 25万円以上~26万円未満:10万2291人
- 26万円以上~27万円未満:5万9766人
- 27万円以上~28万円未満:3万3463人
- 28万円以上~29万円未満:1万5793人
- 29万円以上~30万円未満:7351人
30万円以上~:1万2490人
※国民年金部分を含む
厚生年金を月額14万円以上受給している人の割合を見てみると、全体の52.1%に達しています。これは、半数以上の受給者が比較的高い年金額を受け取っていることを示しています。