5. 老後に必要な生活費はいくら?シニアの家計収支を見る

老後に必要な生活費はいくらぐらいなのでしょうか。

すでに退職した65歳以上の夫婦世帯の家計収支を見てみましょう。

5.1 収入

  • 社会保障給付:21万8441円
  • その他:2万6139円
  • 合計:24万4580円

5.2 支出

  • 消費支出:25万959円
  • うち食料:7万2930円
  • うち住居:1万6827円
  • うち光熱・水道:2万2422円
  • うち家具・家具用品:1万477円
  • うち被服及び履物:5159円
  • うち保健医療:1万6879円
  • うち交通・通信:3万729円
  • うちその他:5万839円
  • 非消費支出:3万1538円

合計:28万2497円

5.3 不足分:3万7916円

支出については、食料費や交通費、光熱・水道費が大きな割合を占めています。

支出合計額は28万2497円と、前述の年金額だけではとても足りそうにありません。

加えて、税や社会保険料も納める必要があるため、不足額はさらに増えてしまいます。

収入が支出を下回り不足分が発生していることからも、老後生活は貯蓄を用意しておかない限り「毎月赤字」状態だといえます。

現役のうちから十分な貯蓄を備えるのが重要です。

6. まとめ

現在の年金受給額は、満足な老後生活を送るために十分な額とはいえません。

「個人資産の取り崩し」を前提としておかないと、老後の生活資金が足りなくなってしまいます。

高齢になると、体力面からだんだんと働くのが難しくなってくる可能性もあります。

現役のうちから貯蓄計画を立てて、将来困らないように備えましょう。

参考資料

石上 ユウキ