3. 公務員なら老後は安泰?
公務員は経済的に安定しているというイメージがありますが、退職金の平均支給額を見ればその理由もわかります。
しかし、前述した支給額はあくまで「平均」であり、実際の支給額には個人差があります。
家計の収支状況も世帯によって異なるため、全員が同じように安泰な老後を迎えられるわけではありません。
老後に必要な資金は、各家庭のライフスタイルやライフプランによって大きく変わります。
例えば、旅行や趣味に多くのお金をかけたい人もいれば、日常の生活費を重視する人もいるでしょう。お金の使い方によっては経済的に不安定となる可能性もあるので、公務員だからといって油断は禁物です。
大切なのは、現時点での家計をしっかり把握し、見直すこと。そして、将来の収支やライフイベントごとにかかる費用を具体的に考えておくことです。
場合によっては、貯蓄や資産運用などで備えることも検討しましょう。
4. 老後資金の準備には資産運用もおすすめ
預貯金などの元本が保証された商品で資産を増やすのは難しい今、NISAやiDeCoといった税制優遇制度を活用した資産運用がおすすめです。
資産運用にはリスクが伴いますが、「長期・積立・分散」を意識した積立投資であれば、そのリスクを大きく抑えることができます。
資産運用なら運用益を狙えるため、預貯金で貯蓄したケースに比べると将来的に大きな差が生まれている可能性があります。
積立期間が長いほど大きな運用成果を得られる可能性があるので、少額ずつでもなるべく若いうちから積み立てておくことが大切です。
5. 自分に合ったマネープランを
警察職における退職金の平均支給額は2000万円を超えており、ゆとりある老後生活を過ごせる人が多いのかもしれません。
しかし、退職金を多くもらっても、お金の使い方が荒いと経済的に苦しくなる可能性があります。
公務員だからといって油断せず、自分に合ったマネープランを考えることが大切です。
参考資料
加藤 聖人