2. 【50歳代・二人以上世帯】「金融資産保有世帯のみ」に絞ると貯蓄額はどう変わるか

次に、同調査より金融資産保有世帯のみの貯蓄額について見ていきましょう。

50歳代・二人以上世帯の貯蓄円グラフ

50歳代・二人以上世帯の貯蓄円グラフ

出所:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」をもとにLIMO編集部作成

2.1 【50歳代・二人以上世帯】の貯蓄3000万円以上の割合

  • 15.5%

2.2 【50歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値

  • 平均:1611万円
  • 中央値:745万円

金融資産非保有世帯と比較すると、平均貯蓄額・中央値ともに約400万円の差があります。

貯蓄が多い世帯がどのようにして貯蓄を増やしたのか、考えられる原因はいくつかあります。

  • 副業や投資で収入を得た
  • 計画的な家計管理で貯蓄を積み重ねた
  • 20歳代など早いうちから貯蓄していた
  • 相続により一時的に多額の資産を得た
  • 高収入の仕事に就いている

必要な貯蓄額はそれぞれの家庭によって異なりますが、収入や貯蓄が多いと精神的にも安定しやすい側面はあります。

短期間で貯蓄を増やしたいと考えている人は、年収を上げて毎月の収入を増やしてしまうのが効率的な方法です。

もっとも働き世代なら、誰もが一度は「もっと高収入の仕事にうつりたい」と思ったことがあるのではないでしょうか。

では、そもそも現在の50歳代の平均年収はいくらほどなのでしょうか。次章で見ていきましょう。