夢真HD、2Q営業利益は昨対比100.5%増 建設技術者派遣事業の稼働率・派遣単価が上昇

2018年5月22日に開かれた株式会社夢真ホールディングス2018年9月期第2四半期決算説明会の内容を書き起こしでお届けします。IR資料

スピーカー:株式会社夢真ホールディングス 代表取締役社長 佐藤大央 氏
株式会社夢真ホールディングス IR室課長 横溝雄一 氏

事業ポートフォリオ

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横溝雄一氏(以下、横溝):夢真ホールディングスでIR室を担当しております横溝でございます。ありがとうございます。

本日、みなさまにご説明させていただきますのは、2018年9月期第2四半期の決算説明になります。中期経営計画2020年まで、3ヶ年の中期経営計画が今走っておりますが、2018年9月期は初年度になります。

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この中期経営計画、特段名前をつけているわけではないですが、要約しますと、まさに原点回帰をする中期経営計画です。選択と集中を行なって、しっかり利益を出すといういう中期経営計画になっています。その大事な初年度でございますので、みなさま、ぜひ聞いていただければと思います。

それでは、早速スタートいたします。本日みなさまにお話させていただく項目です。まずは連結の決算概要をご説明させていただきます。

次に、セグメント別の概要を説明させていただきます。その次に、第3四半期と第4四半期を、どのようにドライブしていくのかという下半期について。そして最後に株主還元の方針というコンテンツでございます。

まず、連結の決算を説明する前に、実は今期、事業のポートフォリオを変えてますというお話です。冒頭申し上げました通り、まさに原点回帰です。

選択と集中をする中期経営計画だということで、すごく小さい変更なんですけども、前期は建築技術者派遣事業だったものを、建設技術者派遣事業というセグメント名に変更しています。

今までは、派遣先はゼネコンさんの、とくに建築現場が多かったんですが、ここ数年は設備や土木関係の工事も非常に増えてきています。建築技術者派遣事業では、ちょっと今の状態に合ってないということで、建設技術者派遣事業に変更しています。

エンジニア派遣事業では、今までは「夢テクノロジー」という子会社のみがやっていたビジネスですが、第1四半期に「クルンテープ」という会社を買い、連結しています。

前期にございました教育・ITという事業を、今期は「その他」のところに区分変更をさせていただいています。当社の強みである派遣事業に集中するぞということで、このようなポートフォリオの変更を行なっております。

連結P/Lの状況

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それでは連結の決算概要でございます。

まずはPLの状況でございます。

四半期ごとの積み上げでございます。

売上高は、193億3,800万円で前年比33.2パーセントの増収です。営業利益は、25億8,700万円で100.5パーセントの増益です。経常利益は、25億5,700万円で86.9パーセント増益です。当期純利益は、18億7,100万円の増益になっております。

連結の営業利益の部分ですが、こちらが前期比で2倍になっています。さらに、営業利益、経常利益、四半期純利益、すべての項目において第2四半期の時点で、すでに前期の通期1年間で稼いだ利益を超えているということで、非常に利益が出てきている足元であるということでございます。

連結P/L(1)売上高

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売上高でございます。

セグメントごとの積み上げでございます。

売上高に関しましては、75パーセントが建設技術者派遣事業が占めております。143億9,200万円ということで、34億9,000万円の増収です。

また25パーセントを占めますエンジニア派遣事業は、こちらが13億3,100万円の増収と、約4割ほど増収しています。このどちらも、稼働人数が増加したことと、派遣単価が上昇したことの2点が効いて、しっかり増収しています。

連結P/L(2)販売費及び一般管理費

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こちらが、原価、粗利、販管費でございます。

売上原価に関しましては、31億円増の133億8,800万円で、建設、さらに製造ITのエンジニアも増えておりますので、原価は上がっています。

ただ粗利は、しっかり稼働率が上昇していること、そして単価が上がっていることで、1.4ポイント粗利率が改善しているということでございます。

販管費に関しましては、全体で3億9,400万円伸びているということでございまして、とくに当社の場合、販管費のほとんどを占めるのが人件費と採用費なんですが、人件費に関しましては、15億8,200万円で2億9,000万円ほど増加しております。

対して、採用費はは3,900万円の増加にとどまるということで、採用活動を積極的にはやっていますが、かなり効率とコストを意識していますので、採用費に関しては非常に伸びが小さかったということでございます。

結果としまして、販管費率では3.0ポイント改善しまして、17パーセントの販管費率になっております。

連結P/L(3)営業利益

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営業利益のセグメントごとの積み上げです。

営業利益に関しましては、95パーセント以上を建設技術者派遣が稼いるところ、その建設技術者派遣事業が10億5,900万円の増益です。

エンジニア派遣に関しましても、9,800万円の増益をしているということで、建設派遣に関しましては、稼働率、そして派遣単価が上昇していることでの増益。エンジニア派遣に関しましては、派遣単価が上昇したことによる増益になっております。

その他事業に関しましては、前期の第2四半期までで2億7,600万円の営業損失を計上しておりましたが、今期はマイナスの1億2,800万円で、損失が縮小しています。これは、主に不採算事業を撤退したことと、さらには建設と製造業の会社さま向けの人材紹介が、少しずつ利益が出てきています。この2点が効いてまして、営業損失は改善しています。

連結P/L(4)営業外損益・経常利益

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営業外損益と経常利益でございます。

営業外損益に関しましては、マイナスの1億800万円になっております。結果としまして、経常利益に関しましては、11億8,800万円増益の25億5,700万円になっております。

連結P/L(5)特別損益・四半期純利益

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特別損益と四半期純利益でございます。

前期は特別利益、損失ともにほぼない状態でございましたが、今期は(スライド記載の)オレンジ色の部分(が特別利益です)。

こちらは何の特別利益かと申しますと、営業利益の説明のときにさせていただきました取捨選択を行なって、不採算事業を売却したので、それが特別利益としてのっているということでございます。

2社ほど株式を売却しておりまして、トータルで4億4,000万円の特別利益が出ているという状況でございます。

結果としまして、親会社株主に帰属する四半期純利益に関しましては、前年比5億3,100万円、124.5パーセント増益の18億7,100万円になっております。

連結 P/L サマリー

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連結PLのサマリーでございます。

やはりなんと言っても、営業利益が100.5パーセントの増益をしているということで、非常に利益にこだわった年となっておりますので、このまま100パーセント増益というのは会社にとっても手応えを感じるような数字になっております。

連結B/Sの状況

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ここから連結B/Sの状況でございます。

B/Sの状況のサマリーです。

大きく動いたというところはないんですが、流動資産が増えておりまして、固定負債が増えているということで、すぐキャッシュにできる資産が増えていて、1年以上返済期間が残っている固定負債が増えているということで、非常にバランスとしてはいいのかなという状況でございます。

流動比率に関しても200パーセントを超えているということで、かなり安定したバランスシートになっております。

連結B/S(1)資産の部

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資産の部の細かい内訳でございます。

とくに目立った変動といたしましては売掛金です。派遣先が増加したことによる増加でございます。

また、ソフトウェアがマイナス6,000万円ということでございますけれども、IT関連の会社さまの株を売却したということで、減少しています。

また、投資有価証券が2億5,200万円ほど減っています。こちらは関係会社株式の売却を行ったことによる減少となっております。

結果としましては資産の部は32億4,600万円増加の237億700万円となっております。

連結B/S(2)負債・純資産の部

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負債・純負債の部でございます。

こちらは大きな変動としましては固定負債にございます長期借入金が、運転資金の借入による増加ということで、20億7,200万円借入を行っております。

結果としまして、負債の部に関しましては29億9,800万円増加の103億7,800万円となっております。

純資産の部に関しましては、利益剰余金が3億400万円出ているというかたちで、結果としましては2億4,700万円増加の133億2,800万円となっております。

連結B/S(3)自己資本推移

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自己資本の推移でございます。

2015年9月期から、大きな変動は今のところないという状況でございます。

18年3月末現在のバランスシートでは、自己資本が122億6,800万円保有しているという状況でございます。

財務指標(1)手元流動性・自己資本

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ここからは財務指標、各指標について説明させていただきます。

まずは手元の流動性・手元のキャッシュでございます。

113億9,400万円、(2018年)3月末現在で保有しているということで、6ヶ月前の前期末と比較しまして約28億円ほど増えているという状況でございます。

自己資本に関しましては、先ほどご説明させていただきましたとおり122億6,800万円でございまして、自己資本比率としては51.8パーセントということでございます。

財務指標(2)有利子負債

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対しまして有利子負債でございます。

こちらも負債の部の時に説明させていただきましたとおり、長期借入を20億円ほど行っております。結果としまして、52億9,900万円ということで、6ヶ月前と比較しまして約25億円ほど増えているという状況でございます。

ただ、手元の流動性のほうは28億円増えているということで、ネットの有利子負債ではマイナス60億9,400万円ということで、5年連続で実質無借金経営を続けているというかたちでございます。

財務指標(3)ICR・DER

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インタレスト・カバレッジ・レシオ(ICR)でございます。

先ほど有利子負債が25億円ほど増えましたという話をさせていただいたんですが、逆にお返ししなければいけない利子に関しましては1,100万円ということで、前期よりも減少しているかたちとなっております。

非常にいい利率で資金を調達できているというかたちになっております。

支払利息の何倍を稼いでいるかというインタレスト・カバレッジ・レシオですが、10倍以上稼いでいれば優良企業であると言われている中で、当社の利益は223.5倍の利益を上げているということで、非常に安全圏というところでございます。

また、D/Eレシオ(DER)に関しましても、1倍以下の0.43倍を継続というかたちになっております。

財務指標 サマリー

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財務指標のサマリーでございます。

おおむね改善傾向ということで、非常に強いバランスシートを保有しているというかたちでございます。

売上構成4指標

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今までは連結のお話をさせていただきました。ここからはセグメント別の概要についてお話しさせていただきます。

まずは当社の本業でございます建設技術者派遣事業について説明させていただきます。

連結の時にも申し上げましたとおり、売上の75パーセント、利益では95パーセントこちらで稼いでいるということで、稼ぎ頭のセグメントでございます。こちら派遣業でございますので、非常にシンプルな売上構成になっております。

KPIは、技術者数×稼働率×稼働時間×派遣単価です。この4つの指標によって売上高が構成されているということでございますが、1つ1つ見ていきたいと思います。

技術者数(1)採用実績

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まずは技術者数に直結します採用人数でございます。

今期は2,500人を採用するということで採用活動に注力しているのですが、半分終わりまして1,371人という結果でございます。

前期と比較しまして+216人ということで、2,500人の半分以上はすでに採用できていますので、進捗としては順調といっていいのかなということでございます。

また、注目いただきたいのは1人当たりの採用コストなんですが、こちらは前年同期と比較いたしましてマイナス18パーセントということで、これだけ人手が不足していると言われている中で、当社はむしろ前期と比較してかなり効率的に人を採用することができているということでございます。

非常にここは当社の成長ドライバーになるところでございますので、ここはうまくワークできているというのは当社にとっては強みかなと思います。

技術者数(2)在籍人数の推移

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結果としまして、在籍人数でございますが、(2018年)3月末現在で4,852人ということで、前期の3月末と比較しまして987人増加しているということでございます。25.5パーセント増加と。

また、6ヶ月間の平均技術者数ですが、今期は4,686人ということで、28.7パーセント増加しているということでございます。

技術者数(3)定着率の推移

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採用人数と等しく重要な定着率でございます。

第2四半期終わった時点で71.9パーセントの定着というかたちでございます。第1四半期より多少落ちてはいますが、70パーセント以上をキープしています。

今期に関しましては、70パーセント以上を年間通してキープするとの目標でございますので、計画に対してインラインというかたちになっております。

技術者数(4)在籍年数別の割合

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在籍年数別の割合です。

当社の建設技術者派遣は、1年目、2年目と、かなり派遣単価がアップします。これはのちほどご説明します。

ですので、この構成比率の中で新人の比率が減るということは、当社にとっては利益率が上がる可能性が非常に高いということになります。

3月末現在では46.2パーセントが新人というかたちになっております。

今期の採用人数目標が2,500人でございまして、前期は2,600人採用してますので、基本的には9月末に向けて下がっていくであろうと想定しております。

稼働率の推移

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稼働率の推移です。

6ヶ月間平均で94.6パーセントということで、前期比で1.6ポイントの改善でございます。

採用人数に関しては、前期と比較して216人上振れているにも関わらず、稼働率に関しては前期よりも高いということで、やはり前期と比較しても非常に効率的にトレーニングを行って、そして積極的な営業活動によって早期に派遣先が決まっている状況でございます。

採用人数は増えているんだけれども、稼働率は上がっているということで、非常に、状態としてはいい状態なのかなと思います。

稼働時間の推移

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稼働時間の推移です。

今期第2四半期6ヶ月間では1日9.64時間です。基本的には1日8時間の契約でございますので、1.64時間の残業をしているとお考えいただければいいんですが、全体としましてはマイナスの0.7パーセントで来ているということで、2016年以降はずっとマイナスです。

やはり働き方改革ということで、労務管理は建設業界でも当然しっかりやらなければいけない風潮が来ています。これにはなかなか抗えないところではあるんですが、ただ実は、新人を除く2年生以降の技術者だけを切り取ると、前年比でプラスになっているんです。おそらくですが、今ぐらいの水準が底なのかなと、我々としてはにらんでいるということでございます。

派遣単価(1)新人・2年目の推移

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派遣単価の推移でございます。

年次によって大きく単価は変わりますので、年次ごとに分けて出しています。

技術者の年齢構成のところでお話しさせていただいたとおり、1年生から2年生に上がると、非常に派遣単価が上がっています。

新人に関しましては、1時間あたり2,629円で、前期比でプラスの2.7パーセントでございます。2年目に関しましては3,024円で、こちらもプラスで3.3パーセント増。

派遣単価(2)3年目・4年目以降の推移

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3年目・4年目に関しましても、3,162円で2.6パーセント増、3,498円で0.9パーセント増で、すべての年次において前期比よりも派遣単価は上がっている状況でございます。

積極的な営業活動ももちろん、価格に重点を置いた営業活動もやっておりますし、何より外部環境、非常に人手不足は変わらず、今もそういう状態が続いてますので、しっかりこの機を逃さず、単価をしっかり上げている状況でございます。

派遣単価(3)中期推移

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こちらが、派遣単価の中期的な推移です。

2011年から2018年までの中期的な推移でございますけれども、やはり2011年近辺は、新人の方の派遣単価のボラティリティが非常に高かったんです。経験のない方の値段は、高く出せるときもあれば、どうしてもディスカウントしなければいけないときもあり、かなりボラティリティがあったんですが、直近2、3年を見てみますと、新人の方たちが安定して価格をしっかり取れるようになってきています。

46パーセントが新人でございますので、ここでしっかり価格が取れるようになっているのは、かなり当社にとって大きいことであるということでございます。

売上構成4指標 サマリー

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こちらが、売上構成のKPIのサマリーでございます。

稼働時間以外に関しまして改善している、上昇しているということでございます。

単体P/L(1)売上高・売上総利益

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結果としまして、売上高に関しては143億9,200万円で、前年比32パーセント増収。粗利に関しましては、派遣単価が上がっている、また、稼働率もよくなっているということで、利益率が2ポイント改善しまして、46億7,700万円となっております。

単体P/L(2)販管費・営業利益

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販管費は、当然、技術者の方が増えますと営業員も増員しなければいけないということで、内勤職の人件費も増加はしているんですけれども、しっかり採用費をコストコントロールさせていただいたということで、販管費に関しては微増。16パーセントの増加となっています。

結果としまして、営業利益では、売上高・利益率の増加、さらに販管費の微増の結果、73パーセントの大幅な増益をしてございます。

単体 P/L サマリー

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単体P/Lのサマリーです。

採用実績

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ここからは、第2の柱となりますエンジニア派遣事業について説明させていただきます。

エンジニア派遣事業につきましても、派遣している領域が違いますが、ビジネスモデルに関しましては基本的には同じでございますので、重要な指標のKPIも同じでございます。

まずは、採用実績でございますけれども、6ヶ月間で429人で、前期と比較しまして80人採用が増えています。

ただ、今期の年間採用目標は1,200人でございますので、進捗としてはまだ40パーセント弱でございますので、下期にかけて大きく採用していくかたちになっております。

特徴的なのは、この429人の採用実績の中で、女性が6割を占め269人は女性を採用しています。また、そのうちの7パーセント、29人の方が外国籍の方で、非常に尖った独自の採用路線で採用を進めています。

在籍エンジニア数の推移

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結果としまして、エンジニア数は、(2018年)3月末現在で1,934人で、前期の3月末現在と比較しまして554人増加しています。6ヶ月平均に関しましては1,802人で、前期比で45.7パーセント増員しています。

稼働率の推移

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稼働率でございます。

こちらは6ヶ月間で92.7パーセントで、1.1パーセント減っています。こちらは、採用人数が前期よりも多く採用させていただいているということでございまして、当然研修にも一定時間かかるということで、こちらは採用人数の増加によって稼働率は減少しています。

派遣単価の推移

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派遣単価の推移でございます。

(スライドに)テクニカルサポート、ミドル・ローエンドと書かれておりますが、当社のエンジニア派遣は、派遣領域に非常に特徴的なところがあります。

もともとは保守・運用だとか開発補助をしているようなミドルエンドやローエンドを、我々としても主戦場にはしていたんですが、前期からテクニカルサポートと呼ばれるニューマーケットの開拓を進めております。

このニューマーケットはどういうことをやるのかと言いますと、基本的には一般事務のような仕事をしながら、例えばパソコンの設定をしてあげるとか、パソコンのトラブルシューティングをしてあげるとか、LANを構築してあげるだとか、あとは何かシステムの設計書を作ってあげる、取扱説明書を作ってあげるとか、そういうテクニカルな部分のサポートをする人材を、派遣し始めています。

だいたい40パーセントぐらいがここに所属しているんですけれども、このテクニカルサポートの方たちが2,439円で、プラスの2.3パーセント。ミドル+ローエンドのエンジニアの方たちの単価が、3,246円ということで、プラスの2パーセントとなっています。こちらも建設業界同様、非常に人手不足の業界でございますので、派遣単価に関しましては、しっかり上昇してきているということでございます。

P/L サマリー

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結果としまして、売上高では47億6,000万円ということで、前年同期比39パーセントの増収です。営業利益に関しましては、2億6,400万円ということで、プラスの43パーセントの増益というかたちになっています。

P/L サマリー

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ここからは、その他事業に関してご説明させていただきます。

冒頭申し上げましたとおり、事業のポートフォリオを前期と比較しまして変えています。

「その他事業」には人材紹介・教育・ITの3つの事業が含まれています。全体としましては、売上高では2億2,400万円、営業利益ではマイナスの1億2,800万円というかたちになっています。

人材紹介事業に関しましては、売上高が9,400万円、営業利益ではプラスの100万円ということで、しっかり黒字化してきているということでございますので、これは第3四半期以降、利益貢献を少しずつしてくるかなと見込んでいます。

教育関連・IT関連に関しましては、こちらは取捨選択を行って、不採算事業はどんどん撤退していくかたちでやらせていただいています。教育関連事業につきましては、第2四半期で、ある程度事業縮小に伴う損失を計上いたしましたので、第3四半期以降は、追加の損失はないとお考えいただいていいかなと思います。また、IT関連事業に関しましても、不採算子会社を2社ほど売却していますので、こちらも今後大きく赤字が増えることはないと、お考えいただければなと思います。

2018年9月期 連結業績予想と進捗率

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今までは、上半期の連結の状態、そして、セグメントごとの状態、ご説明をさせていただきましたが、ここからは第3四半期以降、下半期について、どのような戦略を持って事業を行っていくのかというご説明をさせていただきます。

まずは、今期の業績予想を振り返ります。

2018年9月期は売上高で390億円、営業利益・経常利益で45億円、当期純利益で29億円ということで、利益に関しましては約倍です

「非常にアグレッシブな予想を出したな」と期初では言われてはいたのですが、結果としまして、第2四半期終わった時点で、売上はほぼ半分まで来ています。

営業利益以下、利益に関しましては、だいたい60パーセントくらいの進捗で今来ているということです。この45億円というのは、最低限達成しなきゃいけない数字だなと、今ではそのような立ち位置になっています。

セグメント別 経営戦略

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2018年9月期の経営戦略です。

まず、建設技術者派遣事業では2,500人を採用して、派遣単価を上げます。エンジニア派遣事業に関しましては1,200人を採用して、派遣単価を上げます。そして、その他事業に関しましては、取捨選択しますということを申し上げさせていただいています。

(今期も)半分終わりまして、進捗としましては、建設技術者派遣事業に関してはしっかり2,500人の半分はすでに採れています。また、派遣単価も全体で2.5パーセント上がっているということで、非常にいい状態です。

エンジニア派遣事業に関しましては、派遣単価が2パーセントアップしています。こちらはおおむね達成しているんですが、1,200人の採用、こちらがどこまで1,200人の採用に近付けるかというところで、こちらはもう少し、今後を注視していかなければいけないかなと思います。

また、その他事業に関しましては、取捨選択で損失を縮小すると言っていましたけれども、しっかり不採算だった子会社を2社ほど売却させていただきまして、さらには売却益も出ている状態です。こちらも非常にうまく進んでいるかなと感じています。

2018年9月期の最重要課題

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2018年9月期の最重要課題として挙げたのが、「利益を出すこと」です。

そのための施策としまして、月次で営業利益を出します。また、年間採用予算を公表してフィックスさせます。そして、今後の想定ROEも公表しますということで、やらせていただいています。

月次での営業利益の開示に関しましては、粛々と毎月やらせていただいています。

採用戦略(1)採用戦略とコスト

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2番目の年間採用予算に関しましては、年間で採用には13億円しか使いませんということを、前期うたわせていただいています。

そして、この13億円でしっかり2,500人を取ると言っていたんですが、進捗としましては、今採用コストは5億2,600万円。半分で使っているということで、40.5パーセントです。年間採用人数に対しまして半分で、今1,371人ということで、進捗では55パーセントまで来ているということです。

こちらの計画と比較しまして、予算は少なく、採用人数は多く採れているということで、こちら非常に好調であると言っていいのかなと思います。また、1人当たりの採用コストに関しましても、足元38万4,000円で1人当たりを採用できている状況でございます。

採用戦略(2)採用拠点

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当然、採用するにはいろいろな採用戦略ございます。

基本的には当社もいろいろな媒体さまを活用して、ネットでの求人が主戦場にはなるのですが、「夢探索カフェ」という、採用に特化した施設も全国にございます。今、22ヶ所ございます。だいたい大きな都市にはもうすでに出させていただいていますので、ここからまた増やすということではなく、本当にちゃんと採れているところをフォーカスして、あまり採れていないところは撤退をします。こちらも取捨選択していこうかなと思っています。ちなみに、今決定しているのは、沖縄に1つ拠点を置きたいなということで、進めさせていただいています。

採用戦略(3)目標技術者数

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こちらが目標技術者数です。

目標採用人数は2,500人だと再三申し上げていますが、下期で残り1,129人採ります。

在籍人数の目標はと言いますと、今期は5,100人を目標としていました。3月末現在で4,852人ということでございますので、残りあと248人ということで、こちらはほぼ上振れるであろうというところでございます。これをあと何人積み上げられるかなというところでございます。

営業戦略(1)外部環境・施策

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営業の戦略としましては、もちろん首都圏は非常に強いんですが、首都圏以外も今、非常に盛り上がっているところです。外部環境としましては、中部・関西地方が非常に営業も力を入れていますので、積極的に開拓させていただいています。

名古屋に関しましては、この6ヶ月間で209人まで増えていますし、大阪も500人を突破してきたということで、非常に中部・関西地方はかなり増えてきています。

対して、東北地方なんですが、ちょっと横ばいです。この2年くらい、震災の復興需要がなくなってきたんじゃないかと思われると思うんですが、実はそうではなく、実は需要はあるんです。今までは、地方で採用しても、首都圏だとか東北地方と、この2拠点にずっと送っていたんです。ただ、地方でも、地方で採用した人は地方で稼働できるような状態になってきているので、遠くに人をあまり送れない状態になっているということでございます。ですので東北地方は横ばい、派遣需要はあるが、現場での採用が苦戦しているため東北地方が今あまり伸びていないという状況でございます。

九州地方は2016年の熊本の震災以降、派遣人数が5倍に増えてるということでございます。こちらも震災復興ももちろんあるんですが、もともとそこまで営業に力を入れてなかったとこもございましたので、その震災を機にしっかり九州地方の開拓というのを進めてますので、こちらも人数が5倍に増えてるということでございます。営業スタッフとしましては、引き続きこれだけ需要を逼迫しておりますので、派遣単価はしっかり上げていこうと。

また、新規開拓ともに各ゼネコンの地方拠点への販路拡大ということもしていきたいと思ってます。東京本社では使っていただいているけども関西地点では使っていただけない。そういう状況はよくありますので、そこを開拓していくと。

また、残業時間に関しましては、ずっと縮小してるんですけれども、しっかりある程度の残業は見込める現場にどんどんシフトしていくと。そして、地元で働きたいというニーズに答えるため、営業所を増やしていくことも検討していきたいと思っております。

営業戦略(2)顧客別 売上高割合

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こちらが、当社のお客様別の売上割合でございます。

ここ5年間で大和ハウス様が売上比率では1位ということでございまして、足元1,700社のゼネコンさんサブコンさんとお付き合いをさせていただいているということでございます。2012年までさかのぼりますと690社でございましたので、ここ5年間で非常にお客様の数も増えているということでございます。

お客様は増えているので、当然、1社当たりに売上の比率がどんどん下がっています。トップの大和ハウス様でも4.7パーセントの比率です。ついに今期の第2四半期では上位10社様合計しても、20パーセント以下まで売上比率が落ちているということで、非常に安定した収益基盤になってきているということでございます。

また、この斜面を見てますと、(2016年あたりから)新菱冷熱工業様や富士電機様が入ってきて、サブコン様も非常に売上の比率では上がってきているということでございます。

営業戦略(2)派遣地域・業種別の割合

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こちらが派遣地域と業種別の割合です。

派遣地域に関しましては引き続き首都圏が約7割を占めてはいるのですが、九州地方や中部地方も比率としては上がってきているということでございます。

また、業種別の割合は、先ほどのゼネコン様のランキング見ていただいてわかるとおり、設備の会社様に非常に使っていただいているということで、設備関連の派遣というのが増えてます。

足元では27パーセントということで建築が徐々に減っていると。こういう経緯もございまして、セグメント名を建設技術者派遣にというのもあるんですが、設備とかが増えているという状況でございます。

経営戦略まとめ

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戦略としてまとめさせていただきます。

まず稼働人数どうやって伸ばすかといいますと、コストをしっかり守りながら2,500人を採用します。また、継続的なフォロー施策・サポート施策を行って、定着率は70パーセント以上を維持します。

また、今回触れてはいないんですが、女性技術者も今23パーセントおりまして、人数としてはもう1,000人超えて1,100人まで女性技術者も増えてますんで、しっかりと女性技術者の活用というのも進めていきます。

稼働率に関しましては採用人数との兼ね合いを見ながら、フレキシブルに採用人数を対応させながら稼働率を維持していきます。

営業員の方の事務作業を軽減させて、営業活動に集中できるような環境をつくってあげます。

地方営業所については人的なリソースをさいて活性化させて販路を拡大していくということでございます。

稼働時間に関しては現場のシフトというのを考えておりまして、派遣単価に関しましては継続的なフォロー研修によって技術者一人当りの付加価値を高めていくということと、契約単価に重点をおいた評価制度を設けて、営業員の方にがんばっていただくというかたちで、経営戦略とにしております。

中期株主還元方針

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株主還元方針について説明させていただきます。

中期的に株主還元方針というのを考えております。

まずは自己資本適正化ということで、1株当りの配当金を35円以上で維持するということです。なかなか、お金を使わないビジネスなので、しっかり配当なりでキャッシュアウトさせていって、適正な自己資本にするということでございます。

また、資本効率向上ということで利益率を上げてROEをしっかり30パーセント以上までもっていきます。

株の流動性の向上や、採用だとか定着にも効いてくると思いますけれど、東証1部への指定替えも目指すということでございます。

3つの基本方針で株主様に還元していくということでございます。

株主還元(1)1株当たり純利益・純資産

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株主様に帰属する利益、1株当り純利益です。

今期は38.89円ということで100パーセント以上の増益を見込んでおります。来期・再来期に関しましては50円・65円以上ということで見込んでおりまして、この3年間で非常に大きなEPSの伸びというのを想定しております。

株主還元(2)1株当たり配当金

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また、1株当りの配当金に関しましては、過去5年間平均配当性向120パーセントということで1株利益以上の配当出していたのですが、今期に関しては38円のEPSに対して35円でございます。90パーセントの配当性向というかたちになっております。

来期以降に関しましては加減を35円に設定しまして、EPSがしっかり上振れた分はプラスアルファとして考えていきます。増配なり自己株式取得なりM&Aによる再投資などで、今までは配当一辺倒ではあったんですが、それ以外の選択肢も考えていきますということでございます。

株主還元(3)自己資本利益率(ROE)

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ROEです。

2020年までに33パーセントのROEを目指していくということでございます。ROEの上げ方にはいろいろございますけれども、(スライド右側記載の)デュポン分解を見ていただきたいのですが、財務テクニックでやるのではなく、しっかりと純利益率を上げることによってROEを上げていくということで、30パーセント以上というのを目指してやってまいりたいと思います。

人と人とのめぐりあいでみんなの夢を真にする会社、夢真ホールディングスでございました。

みなさま、ご清聴ありがとうございます。

質疑応答:M&A方針、2020年以降の見通し

質問者1:マッコーリーキャピタル証券のモリヤマと申します。ご説明ありがとうございました。

2つお伺いをしたいと思います。まず1つは、1番最後のところの株主還元のところで配当と自社株買いと、あとM&Aなどの再投資というところがありました。

M&Aなどの再投資について、本業回帰の流れの中でどういったものを想定されているのか。広く人材派遣という世界の中であれば濃淡あると思うんですが、伸びているところ、伸びていないところ、どういったものがあるか。そういったところをまずお伺いしたい。これが1点目でございます。

それから2つ目は、より中期的な話で、中計のあとの世界ともしれないんですが、2020年以降の建設・派遣の世界でどういったところで需要が落ちて、どういったところで需要が残るのか、今時点でどういうような絵を描いていらっしゃるのかをよろしくお願いします。以上2点です。

佐藤大央氏(以下、佐藤):ご質問ありがとうございます。私から回答させていただきます。

1つ目のM&A、どういうところを想定されてるのかという話なのですが、大きく分けまして国内の派遣でしかもとくに技術者系、いわゆる正社員で雇用して特定の業界、特化した業界に派遣している領域と海外の人材系の会社。海外に関してはもうちょっと幅広く考えている。この2つでございます。

人材派遣に関しては伸びてる、伸びてないという話があったんですけれども、基本的に人材派遣業界はすべて伸びているという状況だと私は理解しております。ただ、うちがやっている正社員を雇用して派遣するというパターンと、いわゆる登録型の派遣というのはぜんぜん業態が違います。同じ派遣でも、やってることもオペレーションも、まったく違うので、当社としては登録パターン、派遣の領域に入っていくというつもりはまったくございません。今でもまったく考えてなくて、そちらではなくてエンジニア系のところを考えています。

海外に関しましては、次のご質問にもつながりますけれども、今後の布石というところも考えて伸びていく海外のところで、ここは派遣というところに限ら、ずもう少し幅広く、人材系の会社であればM&Aしていこうと考えております。

2つ目の2020年以降どうなんですかという話です。今お客さんと話をしていると、2020年以降もやっぱり仕事はそれなりにありそうだという話はお伺いしています。ですのでそんなに大きくダウンするとか状況が大きく変わってしまうということはあまり想定していないというのが正直なところです。

ただ長い目で見た時に、うちのビジネスモデルであるこの未経験者をどんどん入れていくのが、今の規模感でどんどん続いていくかというところに関しては、考えなくてはいけないのかなと思っています。

結局オリンピックがどうこうというよりも、景気が悪くなるというところが1番このビジネスにとって良くないと思っています。悪くなった時は、やはり残るのは技術力のある人、コアな人が残るというのがこの派遣の業界の常でございますので、今後はどちらかというとそういう人材を増やしていきます、若手も良いんですけれども経験を積んだ、しっかりと技術を積んだ人材を残していくと、そういう会社にだんだんシフトしていかなきゃいけないかなとは考えております。以上です。

質問者1:ありがとうございました。

質疑応答:エンジニア派遣の注力単価帯、沖縄の採用拠点新設について

質問者2:すいません、2点質問をお願いしたいんですけれども。

1点目はスライドの43ページのエンジニア派遣のところ、単価の推移があると思うんですけれども、先ほどのお話の中でもともとミドル+ローエンドの方から、先期からはテクニカルサポートを始められたというお話がありますが、テクニカルサポートのほうが単価は低いけれども、こちらのほうにご注力していかれるという、そのあたりの戦略としてどう描いているのかということが1点です。

あともう1点、すいませんスライドの53のところで採用拠点のところ、ご説明の中で沖縄に出したいというお話があったと思うんですけど、これも採用サテライトというかたちで良いのかどうかということ、以上2点です。

佐藤:ご質問ありがとうございます。

夢テクノロジーなんですけれども、どちらかというと青がミドルで、赤がローエンドの領域だと私は理解しています。なぜ単価が低いローエンドにわざわざ突っ込んでくんだ、というご質問いただいたと思うんですけれども、エンジニアの派遣の領域というのは非常に幅が広いんですね。技術力に応じてピンからキリまですごくあります。1番高いと単価が4,500円ぐらいです。

ミドルというゾーンがアルプスさん、テクノプロさんなどがあります。夢テクというのはその領域で戦っていたんですが、規模がぜんぜん違うんですね。その中でやっててもしょうがないということで、そこではなくてその1個下。ここで言うテクニカルサポートと呼んでるところの領域を広げていきましょうというところでございます。

ここは未経験もいけるし、先ほど横溝から少し話がありましたけれども、女性が活躍しやすいという領域です。ここは採用しやすい。人を増やしやすいというところで、注力しているという状況でございます。テクニカルサポートから今がんばって経歴を積んで、次のミドルのレンジのところにどんどんレベルアップして、単価も上げていこうということを狙っているという状況です。

実は沖縄なんですが、こちらを営業所で考えてまして、採用もしますし営業も置こうと思っています。沖縄はかなりニーズが今ありそうだということで、こちらに関しては営業所を置こうかなと思っています。だいたい損益分岐点は20人から30人ぐらい稼働すれば正直営業所としては成り立つんですね。やはり九州から行ってるんですが、なかなか遠い。また沖縄の方は九州に来ません。九州と沖縄はもう国が違うくらいのイメージ感があるらしく、ということで沖縄で営業所を構えて、沖縄で100人ぐらいはいけるんじゃないかなと思ってるんですけれども、そういった営業所を目指していこうかなと思っています。

質問者2:確認ですけれども、もう営業所は始められているんですよね? 

佐藤:いえ、まだこれからです。予定です。

質問者2:今期中? 

佐藤:場所がなかなか良くなくて、一応計画はしてまして、できるだけ早くやりたいなとは思っております。

記事提供:ログミーファイナンス

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