コロナ禍の中、海上輸送費の高騰を背景に、海運銘柄の株価が急騰して大きな注目を集めました。
その後、新型コロナ収束とともに、2022年から2023年にかけては値動きが落ち着きを見せました。
しかし2024年に入り再び海運銘柄の株価は上昇。日本郵船<9101>と商船三井<9104>は高値更新をうかがう値位置まで上昇しています。
株価はさらに上昇し、再び海運株に熱い視線が注がれることになるのか。日本を代表する海運銘柄である「日本郵船」と「商船三井」の業績及び株価を見てみましょう。
1. 日本郵船<9101>の業績推移
日本郵船<9101>の業績推移及び来期予想は下記となります。
1.1 2023年3月期
- 売上高:2兆6160億円(前期比14.7%増)
- 経常利益:1兆1097億円(同10.6%増)
- 当期純利益:1兆125億円(同0.3%増)
1.2 2024年3月期
- 売上高:2兆3872億円(前期比▲8.7%減)
- 経常利益:2613億円(同▲76.5%減)
- 当期純利益:2286億円(同▲77.4%減)
1.3 2025年3月期(予想)
- 売上高:2兆2290億円(前期比▲4.1%減)
- 経常利益:2500億円(同▲4.3%減)
- 当期純利益:2450億円(同7.2%増)
2023年3月期は為替が円安に振れた影響などから過去最高益となり、翌2024年3月期は減収減益となりました。それでも、経常利益・当期純利益は過去3番目の利益水準です。
そして2025年3月期の経常利益は若干の減益予想ですが、当期純利益は増益予想であり、概ね2024年3期並の業績が維持される見込みです。
続いて、商船三井の業績推移を見ていきましょう。