4.3 老齢厚生年金の受給額のボリュームゾーン(女性)

  • 1万円未満:1万8838人
  • 1万円以上~2万円未満:5649人
  • 2万円以上~3万円未満:4万9991人
  • 3万円以上~4万円未満:8万8044人
  • 4万円以上~5万円未満:7万9829人
  • 5万円以上~6万円未満:9万6142人
  • 6万円以上~7万円未満:24万7838人
  • 7万円以上~8万円未満:44万5242人
  • 8万円以上~9万円未満:67万9961人
  • 9万円以上~10万円未満:85万3550人
  • 10万円以上~11万円未満:78万4733人
  • 11万円以上~12万円未満:60万2971人
  • 12万円以上~13万円未満:42万5915人
  • 13万円以上~14万円未満:30万500人
  • 14万円以上~15万円未満:21万7785人
  • 15万円以上~16万円未満:15万8271人
  • 16万円以上~17万円未満:11万3832人
  • 17万円以上~18万円未満:7万6975人
  • 18万円以上~19万円未満:5万1987人
  • 19万円以上~20万円未満:3万6135人
  • 20万円以上~21万円未満:2万3752人
  • 21万円以上~22万円未満:1万5400人
  • 22万円以上~23万円未満:9745人
  • 23万円以上~24万円未満:5971人
  • 24万円以上~25万円未満:3370人
  • 25万円以上~26万円未満:1854人
  • 26万円以上~27万円未満:916人
  • 27万円以上~28万円未満:435人
  • 28万円以上~29万円未満:178人
  • 29万円以上~30万円未満:126人
  • 30万円以上~:326人

男性は17万円以上~19万円未満の人が多い一方、女性は9万円以上~10万円未満が多くなり、平均額とともに違いが浮き彫りとなりました。

今の年金世代において、女性は男性に比べて賃金が低く、結婚や出産等で離職するのが一般的でした。

結果的に年金額にも影響が出ていると考えられます。

4.4 国民年金(老齢基礎年金)の受給額

一方で、国民年金の平均月額は男女ともに5万円台で、男女差もほとんどありませんでした。

国民年金の平均額(全年齢)

国民年金の平均額(全年齢)

出所:厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとにLIMO編集部作成

  • 〈全体〉平均年金月額:5万6316円
  • 〈男性〉平均年金月額:5万8798円
  • 〈女性〉平均年金月額:5万4426円

個人差も厚生年金ほど多くないようです。

5. 年金は増額改定も、個人の対策が必要

6月支給の年金から2.7%の増額改定とはなりましたが、実際には個人差が大きい老齢年金。

年金だけで生活できる人ばかりではなく、労働により収入や貯蓄でカバーする人も多いでしょう。

公的年金を増やすには、現在の年収をあげて長く働くこが重要です。転職等も視野に、キャリアについて考える必要があります。

ご自身の年金受給予定額について、ねんきん定期便やねんきんネットで確認しておきましょう。

さらに、公的年金だけでなく「私的年金」「貯蓄」「労働収入」も重要になります。

統計を参考に、ご自身に合った老後資金計画を考えてみましょう。

参考資料

太田 彩子