3. 【ファイナンシャルアドバイザーの見解】まずは必要な老後資金の算出を

老後資金を形成する一案として、新NISAのつみたて投資枠で運用した際のシミュレーションを行いました。

しかし、運用手法や運用商品は他にもさまざまあります。新NISAと同じで税制上優遇される国の制度としてはiDeCoなどもあげられます。

iDeCoは新NISAと違い、拠出した金額が所得控除の対象になります。年間どれくらい税金が還付されるかをシミュレーションすることもできるので、気になる方は確認してみてはいかがでしょうか。

このように老後資金を運用で貯めるにあたっては制度や商品によって、それぞれ特徴があります。

直近はNISA制度が大幅に見直されたことによって新NISA人気に拍車がかかっている状態です。

周りがNISAで運用を始めているからといって安易にNISAを始めるのではなく、ご自身にあった運用商品や手法を取り入れることが重要です。

どのような運用を取り入れるかを選定するにあたっては最初に自身が必要な老後資金を算出することが重要です。

資産運用は大切な老後資金を作る手段なので、始めるにあたってはじっくり検討したうえで始めましょう。是非ご自身に合った運用をみつけて、豊かな老後生活を送れるように運用の第一歩を踏み出してみてください。

4. まとめにかえて

定年延長や再雇用の動きがありますが、50歳代にとって老後までは10年~20年と迫ります。

年金受給開始年齢の65歳をひとつの目安として、逆算した計画が必要になるでしょう。

もし積立投資にて資産形成を行うのであれば、リスクを抑えるためにもできるだけ早い段階でスタートすることをおすすめします。

ただし、投資は成果が確定されたものではなく、リスクをゼロにすることはできません。貯金や保険も組み合わせ、バランスよく備えていきましょう。

参考資料

堀江 啓介