2. 高収入でも住宅ローンに通らない理由(1)信用情報に傷がついている

住宅ローンの審査では、信用情報が重視されます。

信用情報とは、ローンやクレジットカードの支払い状況、申し込み履歴に関する情報で、「きちんと支払い・返済を行っているか」ということを判断する材料のひとつです。

特に住宅ローンは借り入れ額が大きくなりますので、金融機関は慎重に信用情報についてチェックを行います。

仮に、「ローンの返済を何度も延滞している」、「クレジットカードの利用規約に違反して強制解約されている」といった履歴があると、高収入であっても審査に通らないケースも珍しくありません。

3. 高収入でも住宅ローンに通らない理由(2)借入額が多い

住宅ローンの審査では、返済比率も重要なポイントとなります。

返済比率とは、年収に占める年間返済額の割合です。

年収に対して返済比率が高すぎると、金融機関から「きちんと返済を続けられないのではないか」と判断される要因になります。

返済比率の審査基準は金融機関によって異なりますが、おおむね30~35%程度を目安とするとよいでしょう。

高収入だからといっていくらでも住宅ローンを借りられるわけではないため、年収に見合った物件を購入することが大切です。

4. 高収入でも住宅ローンに通らない理由(3)収入が安定していない

収入の安定性も住宅ローンの審査で重視されるポイントです。

住宅ローンは何十年もかけて返済していくことから、「安定的な収入があるか」ということが審査に大きな影響を与えます。

たとえば、現時点でたくさんの収入があっても「転職したばかりで勤続年数が1年に満たない」、「個人事業主として開業したばかり」という場合、金融機関は「今後も同程度の収入が続くとは限らない」と判断します。

転職や独立をしたばかりの人は、一定年数の勤続年数を積んでから借り入れを行う方がよいでしょう。