かつて好きな人に会えることを楽しみに学校に通っていたように、好きな人に会えるのを楽しみに職場に通う。少しでも相手にキレイに映るように身だしなみに気を使う。毎日が何となく楽しくて、ウキウキする。「家族のことが一番大切で、愛していることに変わりはないけれど、あの人がなんだか気になるな。あの人と話せたら嬉しいな」程度の恋心は、あなたを幸せにしてくれる、最高のお守りになるのではないでしょうか。

自分の感情を何が何でも押さえ込まなくてもいいのです。心は常に自由であるべきです。しかし、自由には責任が伴う、ということをお忘れなく。妻であり、母である自分の役割をしっかりと果たしてこそ、秘かな恋心の喜びを感じられるのです。「何を差し置いてもこの恋を叶えたい」、そういう欲が出てしまうと、とたんにドロドロとした苦しいだけの恋に変わってしまうので、お気をつけて。

恋する気持ちを楽しめるか

置き去りにした恋心がある日突然よみがえる...生きていれば誰にでも起こりうることです。自分だけの秘かな喜びとして、恋する気持ちを育むことは決して罪ではないのです。もし、あなたが誰かに恋してしまったら、その気持ちに無理やり蓋をするのではなく、割り切ってそのせつなさやトキメキを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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大中 千景