特に夫に不満もない、毎日家事に育児に充実している。そんな幸せな毎日を送っているはずのあなたの心の隙間にそっと芽生えた恋心。さて、あなたはその芽を素早く摘んでしまいますか? それとも、誰にも内緒で水をやり、育てていきますか? 今回は、「主婦の恋心」について考えてみたいと思います。はたして、夫以外に心をときめかせることは、決してしてはいけないことなのでしょうか?
恋はするものでなく、落ちるもの
たとえ夫と円満だったとしても、今の生活に不自由はなくても、他の男性に心が奪われてしまうことがあります。恋の定義は辞書によると「特定の人に、強く惹かれること。また、せつないまでに深く思いを寄せること」なのだとか。
かつては、あなたも今のご主人とドキドキするような恋に落ち、その延長線上として「結婚」の道を選んだのではないでしょうか。そして時は過ぎ…今、ご主人のことを思ったときに、昔のように胸がちぎれそうな気持になったり、鼓動が速くなったりすることはないでしょう? その代わりにご主人の顔を思い浮かべると、思わず顔がほころんでしまうような、温かい気持ちになりませんか?
現在あなたがご主人に対して抱いている感情、それは恋ではなく、安らぎであったり、信頼であったり…、つまり深い「愛」なのではないでしょうか。月日は人々から恋心を奪い、代わりに愛情を植え付けるのかもしれません。
しかし、夫への恋心がなくなったからと言って、恋をする、という気持ちそのものが失われるわけではありません。ある日突然、家族への愛情とはまったく異なるときめきが心をかき乱す。そんなことが起こるかもしれません。そして、それこそが恋なのです。
職場の男性、かかりつけのお医者さん、宅配のお兄さん、そして、TVの向こうのアイドル、俳優…。こんな人に胸をときめかせた経験はありませんか?
割り切れるかどうかが大切
恋の対象が、芸能人や有名人なら問題ないですよね。せいぜい家族に白い目を向けられながら、画面の向こうの相手にキャーキャー言ったり、追っかけしたりする程度。成就するはずのない思いだと本人もわかっている、疑似恋愛にすぎません。いわゆる恋愛「ごっこ」ですね。