3. 現役ファイナンシャルアドバイザーが出会った「富裕層」の特徴
前章までは、富裕層の割合や彼らの共通点についてお話してきました。
ここからは実際に筆者が前職で出会った富裕層の特徴を確認していきます。
3.1 人は見た目では分からない
見た目の特徴として、すれ違うだけでは富裕層とは判断できない方も多くいらっしゃいました。
たとえばファストファッションを好み、ブランド物などを身に着けられない方も。
華やかな世界をイメージしがちですが、地味に生活をされている方が決して少なくないのも特徴といえるでしょう。
見た目ばかり気にして、「散財」していると本物の「富裕層」にはなれないかもしれません。
3.2 お金も人望も味方につけている
出会ってきた「富裕層」の方は、周りに味方も多かった気がします。
お金にも好かれているかもしれませんが、人も引き付ける魅力が溢れているのかもしれません。
富裕層の方は相続により、富裕層になられた方もいますが、自身の力で「財」を築いた方も多いです。
そういった方には、特になぜか人を惹きつける魅力があったように思います。
今は昔と違って、資産運用などお金に対する考え方が多様化しています。資産運用はもちろんリスクはありますが、うまくいけば大きく資産を増やせる可能性もあります。
若ければ若いほど時間を味方につけることで、将来大きな財を築くことができるかもしれません。自分自身が働くだけでなく、お金にも働いてもらい将来富裕層に近づくことができたら良いですね。
4. 【参考】世帯年収1500万円の割合は全体の2.4%、年齢層は?
株式会社博報堂「新富裕層“インカムリッチ”生活者調査」レポート」によると、世帯年収1500万円以上の割合は、全体の2.4%でした。
ちなみに、構成比率が最も多いのは男女ともに40歳代。40歳代といえば、収入のピークともいわれる世代です。
稼げるときに稼ぎ、その後はお金に働いてもらうという意識をもつ……そうした富裕層の考え方で取り入れられる部分を自身の生活にいかすのもよいでしょう。
5. まとめにかえて
お金持ちのお金の使い方として、大きな出費を「浪費」ではなく「投資」と捉える方も少なく有りません。
投資に対する意識やお金に対する考え方など、参考にするべきポイントは多いでしょう。
人生100年時代といわれる中で、資産形成が不可欠な時代に突入しています。
一般的にリターンが高いほど投資効率が良く、資産が増えるスピードは早くなりますが、その分リスクも高くなります。
そのため、リスクに備え、地域や資産を分散させることが重要。資産全体のバランスをみながら、資産運用について考えていくことが大切です。
将来資金の準備は計画的に行い、長い人生お金には困らないようにしたいものです。
参考資料
- 株式会社野村総合研究所「野村総合研究所、日本の富裕層は149万世帯、その純金融資産総額は364兆円と推計 | ニュースリリース | 野村総合研究所(NRI)」
- 株式会社博報堂「新富裕層“インカムリッチ”生活者調査」レポート」(PRTIMES)
- LIMO(菅原 美優)「【一覧表】資産1億円超の「富裕層」日本に何パーセント?元金融機関職員が語る「本物のセレブ」の共通点2つ」※記事の数字を一部引用しています
山本 大樹