2. 厚生年金の平均受給額は月額いくら?
厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より、年金暮らしを送るシニアたちの平均受給額を見ていきましょう。
2.1 厚生年金の平均受給額(月額)
- 〈全体〉平均受給額(月額):14万3973円
- 〈男性〉平均受給額(月額):16万3875円
- 〈女性〉平均受給額(月額):10万4878円
※国民年金部分を含む
厚生年金を受給する人たちの平均受給額は月額14万3973円です。
ただし、男女別に見ると男性は月額16万3875円、女性は月額10万4878円と6万円ほどの差が見られます。
これはシニア世代が現役だった頃の男女の働き方の違いを反映しているとお考えください。
厚生年金の年金額は、年金加入月数と現役時代に支払う保険料により計算されます。保険料は毎月の給与や賞与により算出されることから、現役時代の働き方・稼ぎが老後の年金額を左右すると考えて良いでしょう。
では、国民年金のみを受給する場合の年金額はどれくらいなのか。次章で確認していきましょう。
執筆者
埼玉県出身。淑徳与野高等学校・大妻女子大学卒業後、株式会社埼玉りそな銀行に入社。窓口業務を経験後、個人顧客、法人顧客の資産運用、相続関連の営業に従事。現在は個人向け資産運用会社にて、個人向け資産運用、保険の見直しのコンサルティング業務を行う。一種外務員資格(証券外務員一種)の資格を保有。
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/元銀行員
神戸松蔭女子学院大学卒業後、株式会社三菱UFJ銀行に入社。三井住友信託銀行に転職後、資産運用アドバイザー業務に従事。投資信託・個人年金保険・外貨預金の販売を中心に、生命保険・医療保険、住宅ローン、贈与、遺言・相続なども含め、主に個人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に約10年間従事する。特に投資信託や保険商品の提案を得意とし、豊富な金融知識を活かした顧客ニーズに沿う提案が強み。
2023年に株式会社モニクル傘下の株式会社ナビゲータープラットフォームに入社。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部にて「厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、資産運用「年金、貯蓄、NISA、iDeCo、住宅ローン、FX、為替相場」に関する情報を中心に記事を執筆。一種外務員資格(証券外務員一種)(2024年6月20日更新)