2. 25日線、75日線付近でもみ合う動きが続く

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週はローソク足の実体が25日移動平均線、75日移動平均線をともに回復したことからここからの上昇に期待されるところでした。実際には、20日(月)は陽線となったものの、その後は陰線となり75日線を割ってしまいます。週末には75日線を回復する場面もありましたが、結局、窓をあけて下落すると75日線も下回りました。

今後の展開はどうなるでしょうか。4万円台を前に上値の重い展開が続いています。ただし、下値も切り上げていることからチャートの形は悪くはありません。方向性を見極めるためには、まずは直近の戻り高値である5月20日の高値(3万9437円)を回復したいところ。その後、4万円を突破するようであれば目線を上に持つことができます。

このまま75日線を回復できず、さらに25日線が下降して75日線との距離を開けるようだと注意が必要です。4月19日の安値(3万6733円)あたりまでは押し目買い狙いとなりますが、ここを割り込んだ場合、心理的節目となる3万6000円、さらには200日線のある3万5000円あたりまでの下落もあり得ます。まずは今週、75日線を回復できるかどうか確認したいところです。

まずは直近の戻り高値である5月20日の高値(3万9437円)を回復したいところ。

日経平均株価

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参考資料

下原 一晃