3. 厚生年金はいくらもらえる?【夫婦世帯の場合】

夫婦世帯の年金について、夫婦共働きと片働きにわけて見ていきましょう。

3.1 共働きのケース

共働き世帯では、夫婦どちらもフルタイムで収入を得ているケースと、夫婦どちらかが短時間労働者だったケースに分けてまとめています。

共働き世帯の厚生年金額は、以下の通りです。

  • 男性の平均的な収入を1.25倍+女性の平均的な収入を1.25倍:33万4721円
  • 男性の平均的な収入+女性の平均的な収入:29万4977円
  • 男性の平均的な収入を0.75倍+女性の平均的な収入を0.75倍:25万5232円
  • 男性の平均的な収入を1.25倍+短時間労働者の平均的な収入:28万4588円
  • 男性の平均的な収入+短時間労働者の平均的な収入:26万967円
  • 男性の平均的な収入を0.75倍+短時間労働者の平均的な収入:23万7346円
  • 女性の平均的な収入を1.25倍+短時間労働者の平均的な収入:24万7101円
  • 女性の平均的な収入+短時間労働者の平均的な収入:23万978円
  • 女性の平均的な収入を0.75倍+短時間労働者の平均的な収入:21万4854円

また、夫婦ともに短時間労働者だった場合の年金額は19万6968円です。

では、片働き世帯の年金額について確認しましょう。

3.2 片働きのケース

片働き世帯の年金額は、以下の通りです。

  • 男性の平均的な収入を1.25倍+国民年金のみ加入:25万4104円
  • 男性の平均的な収入+国民年金のみ加入:23万483円
  • 男性の平均的な収入を0.75倍+国民年金のみ加入:20万6862円
  • 女性の平均的な収入を1.25倍+国民年金のみ加入:21万6617円
  • 女性の平均的な収入+国民年金のみ加入:20万494円
  • 女性の平均的な収入を0.75倍+国民年金のみ加入:18万4370円

以上から、モデルケースが増えれば、現在の収入が続いた場合の年金額がいくらになるか、参考額が分かりやすくなるでしょう。

とはいえ、将来の年金水準が今と同じ水準で維持できるかは不透明です。

次章では、公的年金制度を取り巻く問題について解説します。