毎年のように猛暑となっている気がしますが、2024年はどうでしょうか。

すでに気象庁から出ている予想では今年の夏も例年を上回る暑さとなる見通しのようです。

暑い日が続くとお家でゆっくり涼んで過ごす日も増えるかと思います。しかし、昨今はエアコンなどの電気代も上昇しており、家計への負担も大きくなっているのではないでしょうか。

老後生活では「年金がもらえるから大丈夫」などと楽観視していると、気温の上昇のように、予想以上に厳しい現実が待ち受けているかもしれません。

それでは、現在シニア世代は年金を月額どれくらい受け取っているのでしょうか。

そこで今回は、厚生労働省から公表された「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、最新の厚生年金と国民年金の受給額を確認していきたいと思います。

1. 日本の公的年金制度「国民年金・厚生年金」の仕組みをおさらい

日本の公的年金制度は「国民皆年金」。20歳以上の全ての人が加入する「国民年金」と、公務員や会社員などが加入する「厚生年金」による「2階建て」の構造です。

【写真全9枚中1枚目】日本の年金制度のしくみ、2枚目では、年金受給額の実態を「一覧表」でチェック。

出所:日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」等を参考にLIMO編集部作成

1.1 国民年金(1階部分:基礎年金)

  • 原則、日本国内に住む20歳以上60歳未満の全員に加入義務がある
  • 保険料は一律(年度ごとに改定あり)
  • 納付した期間に応じて将来もらえる年金額が決まる

1.2 厚生年金(2階部分)

  • 公務員やサラリーマンなどが国民年金に上乗せして加入する
  • 収入に応じた保険料を支払う(上限あり)
  • 加入期間や納付額に応じて将来もらえる年金額が決まる

では、今のシニア世代は年金をどれくらい受給しているのでしょうか。次の章から詳しくみていきましょう。