2. 日陰でもほったらかしで毎年咲く花!シェードガーデンを彩る多年草4選

2.1 ヒューケラ(ツボサンゴ)

定番カラーリーフ「ヒューケラ」が日陰の庭を鮮やかに彩る

ヒューケラの花と葉。色はワインレッド

Inna Giliarova/shutterstock.com

ヒューケラは初夏に小さな釣り鐘型の花を咲かせます。花期は短いですが、一年中色あせないおしゃれな葉も魅力。

品種が多く、葉の色や形のバリエーションが豊富です。そのため、カラーリーフとして楽しむのがおすすめ。ヒューケラを数種類植えるだけでも、カラフルなシェードガーデンになりますよ。

葉は切り花やリースなどのアレンジに使うこともでき、さまざまな楽しみ方ができる植物です。冬に地上部が枯れる宿根草と組み合わせて植えると、冬のお庭が寂しくなるのを防げますよ。

春と秋に固形肥料を与えると元気に育ちます。花後は花茎を切り取り、傷んだ葉も取り除いておきましょう。

※参考価格:300~900円前後(3号ポット苗)

2.2 ツルニチニチソウ(ビンカ・マヨール)

可愛らしい花と艶のある葉を楽しむ「ツルニチニチソウ」

ツルニチニチソウの紫の花と、白い斑入りの葉

Wiert nieuman/shutterstock.com

ツルニチニチソウは、春から梅雨前かけて咲くかわいらしい花と、つやのある葉が魅力。花色は定番のうす紫のほか、白もあります。斑入りの品種は葉焼けしやすいため、日陰向きの植物です。

つるが這うようにして広がるので、グランドカバーや高さのある花壇の縁取りにおすすめ。花がない季節でもカラーリーフとして楽しめます。

ツルニチニチソウ(ビンカ・マヨール)は暖地向き、ヒメツルニチニチソウ(ビンカ・ミノール)は寒冷地向きの品種なので、お住まいの地域に合わせて選びましょう。

広がりすぎてしまったら、好みの場所で切り戻してください。また、ツルニチニチソウには毒があるため、小さなお子さんやペットが誤って口に入れないように注意が必要です。

※参考価格:250~1100円前後(3~3.5号ポット苗)

2.3 ヤブラン(リリオペ)

グランドカバーとしても優秀選手「ヤブラン(リリオペ)」

ヤブラン、紫の花と濃い緑の葉。

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ヤブランは夏から秋にかけて紫や白色の花を穂状に咲かせ、冬には紫色の実を楽しめる多年草です。葉は品種によって緑色のものと斑入りのものがあり、とくに斑入りのものは日陰のお庭を明るい雰囲気にしてくれます。

花壇やシンボルツリーの引き立て役のほか、少し草丈の高いグランドカバーとしても楽しめる、使い勝手のよい多年草。野趣あふれる雰囲気で、どんなお庭にも合わせやすいです。

暑さ寒さや乾燥にも強く、勢いよく広がることもないので、ほとんど手がかからず育てやすい多年草です。

※参考価格:250~850円前後(3~3.5号ポット苗)

2.4 アジュガ

花も葉も楽しめる!日陰の庭の主役候補「アジュガ」

アジュガの紫の花

decoplus/shutterstock.com

春から初夏に、青やピンクの小さく可憐な花を穂状に咲かせるアジュガ。今回ご紹介している植物の中でも、とくに日陰に強いお花です。この時期、花は終わってしまいますが、美しい葉は一年中楽しめます。

地面を這うように成長するため、グランドカバーを兼ねたカラーリーフとして楽しめます。寒さに強く、寒冷地でも植えっぱなしで育てられる多年草です。

春に固形肥料を与えると花付きがよくなります。水切れに弱いので、乾燥に注意して育てましょう。

※参考価格:300~500円前後(3号ポット苗)

3. まとめにかえて

この記事では、初心者さんやお忙しい方にも育てやすい、今が植えどきの日陰でも育つ常緑多年草を4つご紹介しました。植えてみたいお花はありましたか?

ガーデニングでは避けられがちな日陰ですが、今回ご紹介した植物は、日当たりが悪いからこそ楽しめる植物ばかり。この記事を参考に、ぜひ素敵なシェードガーデンを作ってくださいね。

4. 【ガーデニング豆知識】多年草ってどんな植物?一年草とはどこがちがうの?

多年草ってどんな植物?一年草との違いはどこ?

一年草、多年草、宿根草の違いとは

出所:LIMO編集部作成

さいごに、多年草・一年草・宿根草の違いを整理しておきましょう。

  • 一年草:発芽からタネができるまでのサイクルがワンシーズンで完結する植物
  • 多年草:開花後も生長を続け、翌年以降も開花が楽しめる植物。常緑性と落葉性がある
  • 宿根草:落葉性の多年草を特に区別して「宿根草」と呼ぶことがある。開花後地上部分の茎や葉が枯れ、根は生きたまま休眠する植物。

LIMO編集部