3. 削り直しの費用は30万円前後「一生大切に使っていきたい」
いかがでしたでしょうか。今回はXで話題になっている「生まれ変わった100年ものの桐箪笥」をご紹介しました。
ちなみに、今回の削り直しにかかった費用は30万円前後だったとか。箪笥が標準より幅広い120cmサイズということと、伝統工芸士の方によって削り直されたことも関係しているようです。
金額はかかりましたが、山村さんは自分の人生を重ねて一生大切に使っていきたいと喜ばれていました。
「ずっと身近に置いていましたので、祖母の結婚後の人生をすべて知ってる箪笥です。戦争もあり、商家でしたので人の出入りが多く、さまざまな喜怒哀楽があったかと思います。そこに私の人生も重ねていける喜びがあります。祖母には『私も一生この箪笥を大切にするね、残してくれてありがとう』と言いたいです」と話してくれました。
良い物を一生かけて使い、次の世代に受け継ぐ素晴らしさや、それをサポートする伝統工芸士の方の丁寧な仕事には、とても心を打たれます。大切な物が壊れてしまっても、できるだけ直して使い続ける習慣を身につけたいですね。
参考資料
成瀬 亜希子