2024年度の年金は6月支給分から増額となっており、次回の支給を心待ちにしている人もいるでしょう。

現在年金を受給しているシニア世代ですが、約半数の人が年金支給日に30万円を支給されていることはご存知でしょうか。

今回は年金の仕組みと現代シニアの平均受給額を確認し、現役ファイナンシャルアドバイザーの筆者が「老後に向けた備え」についても紹介しているので、ぜひ最後までご覧ください。

1. 公的年金の仕組みを知ろう

日本の公的年金には「国民年金と厚生年金」があり、2階建て構造となっています。

【写真1枚目/全4枚】公的年金のしくみ。実際に厚生年金を30万円受給する人はいる?次以降の写真【グラフ】でも確認

公的年金のしくみ

出所:LIMO編集部作成

1.1 1階部分:国民年金(基礎年金)

  • 日本に住む20歳から60歳までのすべての人が原則加入
  • 保険料は全員一律で、40年間欠かさず納めれば満額の老齢基礎年金が受け取れる

1.2 2階部分:厚生年金

  • 会社員や公務員、またパートで特定適用事業所に働き一定要件を満たした方が、国民年金に上乗せで加入
  • 加入期間や、収入(上限あり)に応じて保険料や将来の受給額が変わる

老後にもらえる年金には老齢年金や遺族年金、障害年金などがありますが、今回は老後の年金としてイメージしやすい老齢基礎年金(国民年金)と老齢厚生年金について解説していきます。

まずは、ひとりで「月額30万円の年金」を受け取れるのはどんな人なのかを確認しましょう。