2. 老後に必要な貯蓄額はいくらか
本章では、年金月15万円をもらう独り身の親は老後にいくらの貯蓄があればいいのかシミュレーションしていきます。
結論、老後に向けて必要な貯蓄は寿命によって異なります。年金を月15万円もらう場合、老後の平均支出である月15万7673円との差額は月7673円なので、寿命別にみた必要な貯蓄額は以下のとおりとなります。
2.1 寿命別に見た老後に必要なお金
寿命 必要な貯蓄額
- 75歳 92万円
- 80歳 138万円
- 85歳 184万円
- 90歳 230万円
- 95歳 276万円
- 100歳 322万円
100歳まで生きた場合、322万円あれば老後破綻せずに生活が可能です。そのため、貯蓄が500万円ある場合は理論上は貯蓄だけで生活できます。
ただし、本シミュレーションは毎月の支出が平均額である場合が前提です。人によっては、急な支出が発生したり、老人ホームに長期間入居することで老後の支出が増える場合もあるでしょう。
そのため、あくまでも1つの目安として考えてください。
本記事では500万円の貯蓄があることを前提にシミュレーションしましたが、実際に老後を迎える単身世帯はどれくらい貯蓄があるのでしょうか。
次章で、60歳代単身世帯の貯蓄額をチェックしていきます。