今週の日経平均はどうなる?地政学リスク後退で上昇を試す展開に

テクニカル分析では下値をサポートされるようであればさらなる上昇への期待も高まる

2018年4月27日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日より148円26銭高の22,467円87銭となりました。2月5日に22,682円(終値)を付けて以来、約2か月半ぶりの高値です。

日経平均は堅調。約2か月半ぶりの高値を付ける

こうした背景には日米の企業の好調な業績があります。26日の米株式市場でダウ工業株30種平均は、前日比238ドル51セント高の24,322ドル34セントと続伸しました。フェイスブックが大幅高となるなどIT関連株を中心に業績好調な銘柄に買いが広がりました。

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これを受けて東京株式市場でも日経平均株価は寄り付きから続伸しました。半導体関連や電子部品関連で、増益を見通す企業が複数あり、これらを中心とした銘柄が買われました。最近、円安傾向が続いていることも、日本株が買われる要因になりました。

今週以降の動きはどうなるでしょうか。1月下旬から3月下旬まで、さまざまなリスクへの懸念から世界的な株安傾向が続いていましたが、当面は緊張緩和ムードが続きそうです。

27日には韓国の文在寅大統領と北朝鮮の金正恩委員長による南北首脳会談が行われました。共同宣言に盛り込まれた「完全な非核化」に向けた具体策はこれからというところですが、当面の地政学リスクは一歩後退したと考えていいでしょう。

国内は今週、大型連休で営業日が2日しかありません。市場への参加が減少することも予想されます。一方で、5月1日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれます。市場では、前回の3月会合で利上げを決定したばかりのため、5月の会合では利上げは見送れられると見られているようです。

27日の米株式市場でダウは3日ぶりに小反落しました。ニューヨーク外国為替市場で円相場は、1ドル=109円00~10銭で取引を終えています。円安傾向が続いていますが、米長期金利の動向により、相場が神経質に動くような状況が続いています。株、為替ともに、連休明けに窓をあけて寄りつくといったことも予想されるので柔軟に対応できるよう備えておきたいところです。

75日移動平均線を回復、25日移動平均線も上昇

先週の動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前々週は75日移動平均線に到達しながらも、跳ね返されていました。週初23日もいったんは超えながら結局ローソク足の実体で回復することができませんでした。

このまま下がってしまうのかと懸念されましたが、翌24日に窓をあけて寄りつくと、ローソク足の実体で75日線を抜けました。その後は75日線に下値をサポートされる形で上昇を続けました。5日線が75日線を下から上に抜け、25日線も上向きになるなど、堅調さを感じさせました。

目標となる節を着実にクリアし、さらに上昇を目指す

今週の動きはどうなるでしょうか。チャートの形は上昇トレンドを示しています。1月23日から3月26日まで下落が続いていましたが、前々週には半値戻しを達成しています。目線を上に持っていいでしょう。

前々週は、直近の戻り高値である3月12日の高値(21,971円)の攻防が意識されるところでしたが、結局この付近で下値がサポートされ、堅調さを感じさせました。次の上値めどとしては2月27日の高値(22,502円)になります。同様に、ここを超え下値をサポートされるようであればさらなる上昇への期待も高まります。

逆に、この付近で上値を押さえられるようであれば、しばらくもみ合うこともあり得ます。約1か月間上昇が続いていることから、指標上では過熱感も出てきており、短期的な若干の調整があるかもしれません。ただし、その場合でも、25日移動平均線を割り込むまでは押し目買いの好機と考えていいと思います。

下原 一晃

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下原 一晃

マーケティング会社、リクルートなどを経て、PRプランナー・ライターとして独立。
株式投資、投資信託をはじめとする資産形成や、年金、相続などに関する情報提供を行っている。あわせて、個人投資家がテクニカル理論を身に付けるためのヒントや知識の紹介にも取り組んでいる。
日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト(CMTA)。