3. 中間管理職を目指す場合の対策とは?
今後、中間管理職を目指すためにはどんな対策が必要なのでしょうか。
必要と思われることを3つご紹介します。
3.1 上司と部下の板挟みを回避するために必要なこととは?
中間管理職は、上司が伝えたいこと、部下の悩みなど、それぞれの立場で感じること、言いたいことがわかるだけ板挟みの状態に陥る可能性があります。
それぞれの意見に耳を傾けつつ、良い方向に舵取りをする際、自分自身が疲弊しないためにも、客観的な視点を養い、それぞれの立場を理解しつつ、うまく調整するコミュニケーション力が必要となるでしょう。
3.2 部下の育成や管理が苦手な場合は?
中間管理職は、部下育成や業務の進捗管理を行う必要があるでしょう。
その際、部下の性格やスキルを把握しているつもりでも、意図が上手く伝わらずモヤっとすることもあるでしょう。
業務のフォローをしながら、部下のスキルを向上させたり、モチベーションを維持したりすることは大変です。
部下との関係構築を少しでも楽に行うには、コーチングなどのスキルを身につけておくのがよいでしょう。
コーチングとは、自分と他人とのコミュニケーションにおいて、行動や気づき、変化などを引き出すことができるスキルです。
部下が自ら変わることを促すことを目的にしています。
3.3 自身のストレス対処法を見つけておく
中間管理職になると、仕事に関わるさまざまな人のことに集中してしまい、自らのメンタルケアを忘れてしまうという場合もあるでしょう。
自分が抱えるストレスを和らげるためにも、趣味などの自分が好きなことをするための時間を意識的に持つようにしましょう。
適度な気分転換が図れることで、自分と周囲の人々とのことを客観的に捉えられるようになるでしょう。
4. まとめにかえて
中間管理職は一般社員に比べると1.3~3倍の年収がもらえます。
その分、責任が重くなりストレスを抱えることも多くなります。
これから、中間管理職を目指すという方は、自分自身のストレス対策を知り、周囲とのコミュニケーション方法などを学ぶなどの対策を考えておくとよいのではないでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省の「2023(令和5)年 賃金構造基本統計調査 結果の概況」
- 一般社団法人日本GHCDコーチング協会「中間管理職約312名を対象に「職場の悩みアンケート」実施 中間管理職が抱える深い悩み 2022年春以降出社復活してもコミュニケーションが困難 中間管理職の約5割が“他者との関係性”に最も頭を痛める」
- ミイダス株式会社「【経営者・中間管理職に聞く現代のマネジメント】経営者・中間管理職ともに、この10年で「マネジメント業務の変化」を実感 経営者が中間管理職に求める役割、第1位は?」
舟本 美子