2. 厚生年金「月額15万円」から天引きされる税金・社会保険料はどれくらい?
老後に受給する年金から天引きされるものは主に以下の4つです。
- 所得税
- 住民税
- 国民健康保険料(75歳以上は後期高齢者医療制度の保険料)
- 介護保険料
天引きされる金額は、年金額や住んでいる地域、家族構成などによって個々で異なります。
ここでは、税金や社会保険料がどれくらい天引きされ、手取りがどれくらいになるかをイメージしやすいよう、厚生労働省の「公的年金シミュレーター」にてシミュレーションを行います。
《年金月額が額面で15万円(年額180万円)の場合の天引き額》
- 所得税:0円
- 介護保険料:年間8万円
- 国民健康保険料:年間8万円
- 住民税:年間1万円
合計:年間17万円(月額1万4166円)
※上記はあくまでも概算となります。年度途中で住民税が変更されるケースもありますのでご留意ください。
シミュレーションの結果、年金月額が額面15万円の場合、月額約1万4000円が天引きされるため、月額の手取りは13万6000円となります。
年金から天引きされることを知らずに月額15万円で生活設計をしていると、月1万4000円分の調整が必要になります。
年額で17万円の誤差が生じることになるため、生活設計が大きく狂ってしまうかもしれません。
いざ年金を受け取るときに慌てることのないよう、公的年金に関する基本的な知識を理解して老後対策を進めていくと安心です。