2. 国家公務員の定年退職金はいくら?2000万円を超えるのか

公務員は「国家公務員」と「地方公務員」に区分されていますが、今回は国家公務員に絞って退職金事情を見ていきます。

内閣官房内閣人事局「退職手当の支給状況」によると、国家公務員の退職金平均は1104万3000円となりました。

このうち、退職理由が「定年」の国家公務員の退職金は下記のとおりです。

国家公務員の退職金(定年退職)

国家公務員の退職金(定年退職)

出所:内閣官房内閣人事局「退職手当の支給状況」をもとにLIMO編集部作成

2.1 常勤職員の退職金

  • 平均支給額:2112万2000円

2.2 うち、行政職俸給表(一)適用者の退職金

  • 平均支給額:2111万4000円

定年退職まで勤め上げると、平均額は2000万円を超えるようですね。ただし、平均は一部の大きな値に引き上げられることもあります。

退職金のボリュームゾーンについても確認しましょう。

2.3 退職金のボリュームゾーン

【退職手当支給額別退職手当受給者数(常勤職員の場合)】

  • 500万円未満:147人
  • 500~1000万円未満:122人
  • 1000~1500万円未満:287人
  • 1500~2000万円未満:4422人
  • 2000~2500万円未満:7891人
  • 2500~3000万円未満:1207人
  • 3000~3500万円未満:62人
  • 3500~4000万円未満:12人
  • 4000~4500万円未満:66人
  • 4500~5000万円未満:26人
  • 5000~5500万円未満:13人
  • 5500~6000万円未満:4人
  • 6000~6500万円未満:19人
  • 6500~7000万円未満:5人
  • 7000~7500万円未満:0人
  • 7500~8000万円未満:0人
  • 8000万円以上:0人

ボリュームゾーンは2000~2500万円未満となっていることから、多くの方が2000万円を得ていることがわかります。

次に多いのは、1500~2000万円未満のようです。

このあたりは勤続年数も関係していると考えられます。次章にて、勤続年数ごとの退職金額も見ていきましょう。