2. 貯蓄3000万円以上の割合は15.1~20.5%

60歳代~70歳代における二人以上世帯・単身世帯の貯蓄割合を見ると、3000万円以上の世帯は2割程度あることがわかります。

60歳代以降は、退職金の有無や金額の大小によっても貯蓄額に差が生まれることでしょう。

貯蓄が多ければゆとりある老後生活を送ることも可能なので、3000万円以上を有している世帯は比較的安泰といえるかもしれません。

しかし、老後の収入に対して支出が多すぎる場合は、いくら貯蓄が多くても足りない可能性があります。

逆に、老後の収入に対して支出が少なければ、貯蓄が少なくても安定した老後生活を送れる可能性があります。

老後に必要となる資金は世帯によって異なるので、世帯の状況に合わせたマネープランを立てることが重要です。

次章にて、老後の主な収入源となる年金の平均受給額を見ていきます。

3. 厚生年金と国民年金の平均受給額

厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より、厚生年金と国民年金の平均受給額を見てみます。

【男性】

  • 厚生年金:16万3875円
  • 国民年金:5万8798円

【女性】

  • 厚生年金:10万4878円
  • 国民年金:5万4426円

【男女計】

  • 厚生年金:14万3973円
  • 国民年金:5万6316円

厚生年金の平均受給額は14万3973円、国民年金は5万6316円です。特に、年収や加入期間に左右される厚生年金の受給額は個人差が大きく、男女間でも6万円近くの差が見られます。

厚生年金に加入しない自営業やフリーランス、専業主婦(夫)に比べると、夫婦共働き世帯のほうが年金の受給額が多い傾向にあります。