2. 【解説】なぜ、ご祝儀に不満な若者が増えているのか? 考えられる2つの背景
それでは、若者が3万円のご祝儀を高いと感じる理由を深掘りしていきましょう。
2.1 形式張った結婚式へ支払うのはちょっと…「タイムパフォーマンス重視」
同社が行った追加調査によると、結婚式の参列経験者は式内での待ち時間、新郎新婦との交流の少なさに不満を持っているようです。
加えて、同じような内容の結婚式に複数回参加することで、3万円のご祝儀が「価値に見合っていない」と感じるといった意見が集まっています。
結婚式の内容や長い拘束時間が高額なご祝儀に見合わないと感じることが、3万円のご祝儀を高いと思わせる原因の一つになっていると考えられるでしょう。
2.2 参列者のお金事情:20歳代男女の平均貯金額は「毎月3万円以下」が73%
調査内で貯金額を尋ねる質問において、20歳代の73%が「毎月の貯金は3万円以下」と回答。現代の若者の多くが、貯金にをあまりしていない経済状況にあると明らかになりました。
物価高等と社会保険料の上昇などインフレにより、結婚ラッシュの時期にある20歳代半ばの「経済的余裕」は縮小していると予測できます。
自由に使えるお金が限られている状況下で「3万円のご祝儀」が多くの若者にとって決して小さくない負担になっている可能性が高いと考えられるでしょう。
さらに、結婚式での「ご祝儀を支払う」以外に祝う手段が限られていることも、若者が結婚式にネガティブな感情を持つ要因となっているかもしれません。
次の章では、そんな結婚式に対する不満から、今後の結婚式に求められる条件などを考察してみます。