3. 世帯年収1000万円の世帯の貯蓄額はどれくらいか
世帯年収1000万円の世帯は、年金だけで平均的な生活を送れることを確認しました。
ただし、平均よりも贅沢な老後生活を送りたい場合には年金以外に貯蓄の準備が必要です。では、周りの世帯年収1000万円の世帯はどれくらい貯蓄をしているのでしょうか。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査【二人以上世帯調査】令和5年調査結果」によると、世帯年収1000~1200万円未満の貯蓄額は以下のとおりです。
なお、貯蓄には預貯金のほかにも株式や投資信託、積立型保険、個人年金保険などを含みます。
3.1 世帯年収1000〜1200万円未満の人の貯蓄額
貯蓄額:割合
- 非保有:11.5%
- 100万円未満:3.2%
- 100~200万円未満:4.4%
- 200~300万円未満:2.8%
- 300~400万円未満:2.8%
- 400~500万円未満:3.2%
- 500~700万円未満:4.8%
- 700~1000万円未満:7.1%
- 1000~1500万円未満:12.3%
- 1500~2000万円未満:6.7%
- 2000~3000万円未満:13.1%
- 3000万円以上:26.2%
- 無回答:2.0%
平均:2400万円
中央値:1280万円
貯蓄額の平均は24000万円、中央値は1280万円です。ぜひ、貯蓄をする際の参考にしてみてください。
4. 老後に備えよう
老後にもらえる年金やかかる生活費は世帯によって異なります。
そのため、まずは自分の世帯がどれくらい年金をもらえてどれくらいお金がかかるのかをシミュレーションしましょう。
シミュレーションの結果、老後のお金が足りないことがわかれば、今から節約や貯蓄、資産形成を始めてみてください。
参考資料
- 厚生労働省「公的年金シミュレーター」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」
- 総務省統計局「家計調査報告【家計収支編】2023年(令和5年)平均結果の概要」
苛原 寛