4. 「年金振込通知書」が届いた場合は確認を
年金額が増えるのは2024年4月分、実際に支給されるのは6月14日(金)となります。
年金振込通知書は、各支払期の年金振込額をお知らせするものです。
年金振込通知書は、原則として、年1回(6月)に送付することになっており、振込額や振込口座に変更がなければ、その後の支払月には年金振込通知書は送付されません。手元に届いたときは確認しておきましょう。
5. 老後資産の形成は何から始める?
老後資金の準備するにあたり、公的年金の支給額には著しい個人差があることが最新の調査で明らかになりました。これからの老後を安心して迎えるためには、まずは自身の将来受け取る年金額の正確な把握が重要です。便利なツールである「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」を活用して、金額を知っておきましょう。
現代の物価上昇の影響を受け、公的年金のみに依存した生活が難しくなっていることを考慮すると、資産形成と貯蓄の重要性は今後も増していくでしょう。このため、現役時代からの積極的な貯蓄や、新NISAやiDeCoといった投資制度の活用も重要です。
老後に経済的な余裕をもつためには、早期からの資金計画が不可欠です。公的年金に加えて私的年金やその他の投資を含めた多角的な戦略を立て、具体的な行動に移していくことが重要です。
今から始める資産形成について、深く考えてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
- 厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 日本年金機構「大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています」
- 日本年金機構「ねんきんネット」
- 日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」
- 日本年金機構「年金振込通知書」
齊藤 慧