4月15日(月)は2ヶ月に1度の年金支給日でした。ちなみに、前回の支給日が2023年度分(2024年2月・3月分)の最後の支給日でした。
2024年度は近年の物価高や賃金上昇の影響を受け、公的年金の支給額が2.7%増額改定されます。その改定が支給額に反映されるのは、次回の年金支給日である6月14日(金)なのです。
見通しづらい将来のためにも、少しでも多く年金をもらえるのは嬉しいことだといえるでしょう。
しかし、そんな厚生年金や国民年金からも「天引き」されるお金があることをご存知でしょうか。実は公的年金の額面と手取りでは開きがあり、税金や保険料などが天引きされているのです。
給与だけではなく、公的年金からも天引きされる仕組みだと知らなければ、実際に受給したタイミングで驚いてしまうかもしれません。
今回は、年金カレンダーで2024年の支給日を確認したあと公的年金の制度をおさらいし、年金から天引きされる税金や保険料の内訳について確認していきたいと思います。
1. 2024年「年金支給日カレンダー」を確認:次回は6月14日(金)
公的年金は2ヶ月に1度、偶数月15日(土日祝の場合は直前の平日)のタイミングで振り込まれます。
1.1 【2024年】年金の支給日:支給対象月
- 2024年2月15日(木):2023年12月分・2024年1月分
- 2024年4月15日(月):2024年2月分・2024年3月分
- 2024年6月14日(金):2024年4月分・2024年5月分
- 2024年8月15日(木):2024年6月分・2024年7月分
- 2024年10月15日(火):2024年8月分・2024年9月分
- 2024年12月13日(金):2024年10月分・2024年11月分
年金は1ヶ月ごとの支給ではありません。その際には2ヶ月分、一気に振り込まれるので注意が必要です。
給与と異なり毎月の振込でないことを頭に入れて、しっかりとやりくりする必要があるといえるでしょう。
次の章からは、国民年金と厚生年金の仕組みをおさらいしていきます。
2. 【公的年金】国民年金・厚生年金は「2階建ての制度」
日本の年金制度は「国民皆年金」であり、全員が年金に加入します。
公的年金制度である「厚生年金と国民年金」の仕組みをおさらいしていきましょう。
2.1 国民年金(老齢基礎年金)
日本在住の20歳以上60歳未満の人は原則、国民年金(老齢基礎年金)に加入します。
毎年改定される保険料を40年間支払うことで、満額の年金を受給できます。
ただし、未納や免除された期間分があるケースでは、その分年金が減るので注意が必要です。
2.2 厚生年金(老齢厚生年金)
公務員や会社員などは、土台となる国民年金に上乗せして厚生年金にも加入します。
これが1階部分:国民年金、2階部分:厚生年金として「2階建て」と称される所以です。
厚生年金の保険料は、現役時代の収入や働き方により異なります。また、そうして支払った保険料の違いから受給できる年金額が変わるのも特徴です。
こうした制度により「額面」として受給できる平均金額はいくらなのでしょうか。次章で詳しく見ていきましょう。