3. 6月14日にひとり分として年金「30万円」が支給されるのはどんな人?
6月14日にひとり分として年金「30万円」が支給されるのは、月額で15万円が支給される人です。
なぜなら、年金支給は2ヶ月に1度となるため、1回あたり2ヶ月分が支給されるからです。
では、月額15万円を受給できる人はどんな人なのでしょう。
2024年度の年金額の例をもとに見ていきます。
2024年度の国民年金と厚生年金の年金額は下記のとおりとなりました。
3.1 国民年金と厚生年金の年金額(満額とモデルケース)
- 国民年金(満額):6万8000円(新規裁定者)
- 厚生年金(2人分の国民年金と厚生年金):23万483円※
※平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準。
国民年金は満額で月額6万8000円、2ヶ月分で13万6000円です。国民年金のみの場合、6月14日にひとりで「30万円」を受給することはできません。
では、厚生年金について見てみましょう。
厚生年金の年金額は、上記のとおりモデル夫婦世帯の事例となります。
「標準的な夫婦2人分の年金「23万483円」の内訳を見てみましょう。
- 妻:老齢基礎年金6万8000円
- 夫:老齢基礎年金6万8000円・老齢厚生年金9万4483円
モデル夫婦世帯の夫ひとり分の年金額は、16万2483円です。
ここから税金や社会保険料などが天引きされると、手取り額ベースでは15万円前後となります。
つまり、平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円で40年間就業した会社員や公務員などが月額約15万円を受給するため、「6月14日にひとり分として30万円を受給する」ことになります。
平均標準報酬月額43万9000円ということは年収526万8000円です。40年間の平均年収が526万8000円以上で、月額15万円以上の年金を受給する人はどれくらいいるのでしょうか。