2. 75日移動平均線でもみ合う動きが続く

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。先週は29日が昭和の日で祝日、3日が憲法記念日で祝日となり、営業日は3日間だけでした。前週はローソク足の実体が75日移動平均線を割り込んでおり、先週はここから挽回できるかどうかがポイントでした。

実際には連休明けの30日(火)に窓をあけて上昇して寄り付くと、短いながらも陽線となって75日線を回復しました。ただ、その後は窓をあけて下落し、75日線を割ってしまいました。

今後の展開はどうなるでしょうか。チャートの形は悪くありません。75日線に上値を押さえられてはいるものの、下値はじりじりと切り上がっています。直近の押し安値も割っていません。

今週まずは75日線の回復に期待したいところです。その後は、直近の戻り高値である4月24日の高値(3万8460円)あたりが目標になります。このあたりは25日線にも重なっています。その後、さらに心理的節目となる4万円を回復できれば目線を上に持つことができます。

逆にここから、4月19日の安値(3万6733円)、心理的節目となる3万6000円などを割ってくるようであれば注意が必要ですが、そこに至る前に押し目が入りそうです。

連休明けの30日(火)に窓をあけて上昇して寄り付くと、短いながらも陽線となって75日線を回復。ただ、その後は窓をあけて下落し、75日線を割っている。

日経平均株価

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参考資料

下原 一晃