近年、将来の安心感や選択肢の幅を広げるために、資産形成が重要視されています。
しかし実際のところ「どのくらいの貯蓄額をゴールにすればいいのか」、目標設定が曖昧な方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、年代別における平均貯蓄額について紹介していきます。
「資産形成に関する意識調査」や「シニア世代の貯蓄割合」についても紹介しているので、あわせて参考にしてください。
1. 3割以上の人が「資産形成に関心がない」と回答
株式会社ブレイク・フィールド社は、全国の20〜60歳代の男女を対象に「資産形成とお金に関する意識調査アンケート」を実施しています。
調査概要は下記のとおりです。
- 調査対象:20代~60代以上(79歳まで)の全国の男女851名
- 集計方法:インターネット調査
- 調査期間:2024年3月27日(水)~28日(木)
- リリース公開日:2024年4月25日
上記調査の結果、35.7%の人が資産形成について「どちらかというと関心はない」「まったく関心がない」と回答しました。
20.3%の人が「すでに行っている」と回答しているものの、「どちらかというと関心はない」「まったく関心がない」が35.7%と、資産形成をしている人を上回る結果に。
近年、資産形成の重要性が騒がれていますが、依然として資産形成への関心が高まっていないのが現状です。
また、株式会社ブレイク・フィールド社の同調査で、資産形成について「すでに行っている」「すごく関心がある」「少し関心がある」方に、関心がある資産形成についてアンケートをしたところ、25.8%で「NISA・つみたてNISA」がトップとなりました。
次いで多かったのが、18.7%で「預貯金」、17.7%で「株式投資」でした。
2024年から新NISAが始まったこともあり、NISAに対する関心が強まっていることがみてとれます。
一方で、「預貯金」が上位にランクインしており、資産形成に対してまだまだ保守的な人が多いことがうかがえます。
2. 資産形成を始めたい理由は「老後のため」
株式会社ブレイク・フィールド社の調査によると、資産形成を始めたい(関心がある)きっかけや資産を増やしたい動機として、4割以上の人が「老後資産の形成」と回答しました。
数年前に「老後2000万円問題」が話題となったことから、老後までに資産形成をする意識を持つ人が増えていることがうかがえます。
とはいえ、「自分の年代でどのくらい貯めているのが普通なのか」「老後までにどのくらい貯めていれば一般的か」など、あまり知る機会は少ないです。
そこで次章では、20〜60歳代の平均貯蓄額について確認していきましょう。