2. 【落とし穴②】将来的に天引きされる「社会保険料」の負担が大きくなる可能性がある

先ほどご確認いただいた老齢年金から天引きされるお金のうち、社会保険料については増加傾向にある点をおさえておきましょう。

例えば、3年ごとに見直しが行われる介護保険料は約20年間で2倍以上増えています。

【写真3枚】1枚目/介護保険料の推移、2枚目以降/後期高齢者医療制度の保険料の推移&平均年金受給額一覧表

介護保険料の推移

出所:内閣府「介護給付と保険料の推移」

上図のとおり、介護保険料の全国平均は2000年度では2911円でしたが、2020年度は6771円となっています。

さらに2025年度には8165円になると推計されており、負担増が懸念されます。

75歳以上になると加入する後期高齢者医療制度の保険料も下図のとおり増加傾向にあります。

財源確保に向けてある程度の保険料増額は仕方がないかもしれません。

しかし、将来的に年金額減少が懸念される中、さらなる負担増は多くの高齢者を苦しめることとなるでしょう。

ここまで、老齢年金に関する2つの落とし穴について確認してきましたが、老後は年金を月額どれくらい受給できるのでしょうか。次章で確認していきます。