2024年4月1日、厚生労働省が後期高齢者医療制度の保険料率を公表しました。

今年度の保険料は、現役世代の負担増を抑える制度改正などによって、引き上げられることになりました。

物価上昇が止まらない昨今では、家計にとって苦しいと感じられる方も多いでしょう。

本記事では、公表された後期高齢者医療制度の保険料率についてみていきます。

また、年金収入が195万円の人の保険料目安から、都道府県別の保険料の違いについても確認していきたいと思います。

1. 後期高齢者医療制度の保険料率と全国平均【2024年度・2025年度】

2024年4月1日、今年度の後期高齢者医療制度の保険料率が決定しました。

厚生労働省の発表によると、被保険者一人当たり平均保険料額は、全国平均で下記のとおりです。

1.1 2024年度の後期高齢者医療制度の保険料率と全国平均

  • 被保険者均等割額の年額:5万389円
  • 被保険者均等割額の月額:4199円
  • 所得割率:10.21%
  • 平均保険料額の年額:8万4988円
  • 平均保険料額の月額:7082円

さらに、2025年度の保険料率も決定しています。

1.2 2025年度の後期高齢者医療制度の保険料率と全国平均

  • 被保険者均等割額の年額:5万389円
  • 被保険者均等割額の月額:4199円
  • 所得割率:10.21%
  • 平均保険料額の年額:8万6306円
  • 平均保険料額の月額:7192円

上記はあくまでも全国平均であり、実際の後期高齢者医療制度の保険料は、下記の2種類の保険料で個別に計算されます。

  • 均等割額:被保険者が均等に負担する保険料
  • 所得割額:被保険者の前年の所得に応じて負担する保険料

次章では、年金収入195万円の人をモデルとして、全国の保険料を比較しています。

参考にしてみてください。