2. 【60歳代・二人以上世帯】貯蓄2000〜3000万円未満は何パーセント?
ここからは60歳代・二人以上世帯の貯蓄額を見ていきます。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)」より、60歳代・二人以上世帯の貯蓄事情を確認します(金融資産を保有していない世帯を含む)。
2.1 【60歳代・二人以上世帯】の貯蓄2000〜3000万円未満の割合
- 9.5%
2.2 【60歳代・二人以上世帯】の貯蓄2000万円以上の割合
- 30.0%
2.3 【60歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:2026万円
- 中央値:700万円
貯蓄2000〜3000万円未満は9.5%となりました。
なお、貯蓄3000万円以上でみると20.5%となるため、「2000万円以上の保有世帯」は60歳代の全世帯のうち30%です。
老後に安心できる貯蓄額を実際に貯められているのは3割という結果になりました。
貯蓄額の中央値が700万円であることから、老後は想像以上に貯蓄ができないのが現状なのかもしれません。
なお、こちらは「貯蓄を保有していない」世帯も含む統計調査のため、次章では保有世帯に絞った調査結果も確認します。
3. 【60歳代・二人以上世帯】貯蓄保有世帯のみの平均と中央値はいくらか
同調査より貯蓄保有世帯のみの貯蓄額について見ていきましょう。
3.1 【60歳代・二人以上世帯】の貯蓄2000〜3000万円未満の割合
- 12.0%
3.2 【60歳代・二人以上世帯】の貯蓄2000万円以上の割合
- 38.0%
3.3 【60歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値
- 平均:2588万円
- 中央値:1200万円
貯蓄保有世帯のみの貯蓄額をみると、貯蓄2000〜3000万円未満は12.0%。
2000万円以上に広げると38%となりました。
平均は2500万円を超え、中央値も1000万円を超えています。
とはいえ、やはり冒頭の調査結果と同水準の「2000万円台」を貯めている人は少数派です。
そのため、60歳代であっても「収入から貯蓄に回している」という世帯も一定数います。
では、60歳代の世帯は手取り収入からどれほど貯蓄に回しているのでしょうか。
次章にて「手取り収入からの貯蓄割合」について確認しましょう。