5. 厚生年金と国民年金の実際の支給額:年金だけで生活できるシニアは少数派
6月13日支給分から年金はさらに増額となりますが、それでも年金だけで生活できるシニアは少数派です。
厚生労働省「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、年金の平均的な受給額は以下のとおりです。
5.1 厚生年金(老齢厚生年金)の受給額
〈全体〉平均年金月額:14万3973円
- 〈男性〉平均年金月額:16万3875円
- 〈女性〉平均年金月額:10万4878円
※国民年金の金額を含む
5.2 国民年金(老齢基礎年金)の受給額
〈全体〉平均年金月額:5万6316円
- 〈男性〉平均年金月額:5万8798円
- 〈女性〉平均年金月額:5万4426円
1回あたりの年金額を見ると高額に思えますが、実際には年金だけで暮らすことは難しいかもしれません。
平均額が全員にあてはまるわけではないので「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」などでしっかり目安額を把握しておけるとよいですね。
6. 2024年「年金支給日」カレンダーで次回の支給日をチェック
最後に、2024年の年金支給スケジュールをカレンダーと一覧表で確認していきましょう。
6.1 年金支給日:支給対象月
- 2024年2月15日(木):2023年12月分・2024年1月分
- 2024年4月15日(月):2024年2月分・2024年3月分
- 2024年6月14日(金):2024年4月分・2024年5月分
- 2024年8月15日(木):2024年6月分・2024年7月分
- 2024年10月15日(火):2024年8月分・2024年9月分
- 2024年12月13日(金):2024年10月分・2024年11月分
公的年金は2ヶ月に1度、偶数月の15日(土日・祝祭日の場合は直前の平日)が支給日となります。
支給日に、前々月と前月分がまとめて支給されます。2ヶ月分がまとめて振り込まれますので、使い過ぎないよう管理を徹底する必要があります。
7. まとめ
今回は日本の年金制度の概要と現状についてみてきました。
年金の見込額を初めて見る方は「意外に少ない・足りない」と感じるかもしれません。
不足する場合は、早急に対策を始めましょう。準備期間は長いほど有利になります。
自分の将来のためにも少しでも早く対策を考え始めることが重要でしょう。
参考資料
- 厚生労働省「令和5年度の年金額改定についてお知らせします」
- 日本年金機構「年金振込通知書」
- 厚生労働省「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」
- YouTube 厚生労働省「 (日本年金機構)公的年金はみんなの強い味方 ~第1話 老後の暮らしに安心を~ 」
足立 祐一