2. 新NISAでやらないほうがいいこと
新NISAのメリットをより有効活用するためには、「資産運用でやってはいけないこと」を知っておくことが大切です。
ここでは、特に気をつけたいポイントについて紹介します。
2.1 いきなり大きな金額を投資する
新NISAでは成長投資枠で年間240万円、つみたて投資枠で120万円の非課税枠を利用できます。
「せっかくの非課税枠だから使い切らなくちゃ」と思ってしまうかもしれませんが、これから資産運用を始める人がいきなり大きな金額を投資することはおすすめできません。
資産運用で大切なのは、大きな金額を投資することではなく、長く運用を続けていくことです。
もしまとまった金額を投資に回してしまうと、精神的な負担が大きく途中で売却してしまうこともあるかもしれません。
長く運用を続けていくためには、まずは無理のない金額の範囲内から投資を始めてみるとよいでしょう。
2.2 曖昧な理由で投資先を選ぶ
新NISAでは株式や投資信託が投資対象となっており、多くの選択肢の中から投資先を選定することができます。
投資先が多いことはメリットでもありますが、初心者にとっては「どうやって投資先を選べばいいのか分からない」と悩むことも少なくありません。
しかし、だからといって「SNSでおすすめされていたから」、「人気の銘柄だから」といった曖昧な理由で投資先を選ぶことは避けましょう。
資産運用では、過去の値動きや運用にかかるコスト、今後の見通しなどをしっかりと自分で確認したうえで投資先を選定することが大切です。
2.3 狼狽売りをする
資産運用を始めたばかりの人が特に気をつけたいのが、「狼狽売り」についてです。
狼狽売りとは、相場の下落に動揺して慌てて保有資産を売却してしまうことを指します。
実際に資産運用を始めると、少しの値動きに不安になったり、「投資する先を誤ったかもしれない」と自信がなくなったりすることがあります。
しかし、金融市場は常に上下を繰り返しており、短期で運用成果を得られることは滅多にありません。
市場が下落するたびに狼狽売りを行っていては、資産を育てていくことはできないでしょう。
さらに、NISA口座では譲渡益と譲渡損を相殺する「損益通算」ができませんので、狼狽売りで出た損失を税制上で活用することもできません。
NISA口座で資産運用に取り組む際は、長期投資を前提にゆっくりと資産を育てていくことを心がけましょう。
3. 長期・分散投資を基本に新NISAでの運用に取り組もう
新NISAのメリットをより有効活用するためには、資産運用の基本である長期・分散投資を守ることが大切です。
特に、資産運用を始めたばかりの頃は、少しの値動きに不安になることもあります。
しかし、資産をしっかりと育てていくためには、「数年、数十年かけて運用する」という前提のもと、長い目で運用に取り組むことを心がけましょう。
参考資料
椿 慧理