3. 家事をする上でゆずれない設備は?
では、家事をする上でどんな設備があると良いのでしょうか?
アットホームの調査によると、家事をする上でゆずれない設備は、一人暮らし歴に関わらず「バス・トイレ別」が1位でした。次いで一人暮らし歴3年未満は「コンロ2口以上」、3年以上は「ガスコンロ」でした。家事をする上では、お風呂やキッチンなどの水回りの設備をしっかりと確認したほうがよさそうです。
さらに、今後欲しい設備は一人暮らし歴に関わらず「広い作業スペース(まな板を置くのに十分な作業スペース)」が1位でした。内見をする際は、キッチンの作業スペースの広さまで確認することをおすすめします。
あわせて、賃貸物件で一人暮らしをしている人に、現在の住まいについて家事をする上での悩みも聞いてみました。
3.1 キッチン
- キッチンが狭く、レンジ台を置くと通路の幅がギリギリになること(一人暮らし歴14年)
- 備え付けの食器棚がなくリビング側に食器棚を置いているので、片付けたりご飯を用意したりするのが面倒(一人暮らし歴2年)
- 洗った食器を置くスペースがない(一人暮らし歴15年)
3.2 お風呂・洗面所・脱衣所
- ベランダと洗濯機のある洗面所が離れているので洗濯物を運ぶのが面倒(一人暮らし歴13年)
- 部屋の構造上、風呂の残り湯を洗濯に使うことができない(一人暮らし歴6年)
3.3 居室
- エアコンのついている位置が壁に向かっているので、リビングまで冷暖房が届きにくい(一人暮らし歴15年)
- コンセントが変な位置にあること。掃除機をかけるのに抜けてしまったり、差し替えたりする必要がある(一人暮らし歴8年)
4. バス・トイレ別、3点ユニットバスのメリット・デメリットは?
家事をする上でゆずれない設備・今後欲しい設備の上位にランクインしていた「バス・トイレ別」「ガスコンロ」「コンロ2口以上」「広い作業スペース」について、深堀してみましょう。
「バス・トイレ別」と、浴室・洗面台・トイレの3点が設置された「3点ユニットバス」について、賃貸物件に一人暮らしをしている人にメリット・デメリットを聞いてみました。
4.1 バス・トイレ別
- メリット:衛生的(一人暮らし歴14年)、ゆっくり湯船につかれる(一人暮らし歴18年)
- デメリット:3点ユニットバスよりも部屋が相対的に狭くなってしまう(一人暮らし歴2年)、掃除が面倒(一人暮らし歴1年)
4.2 3点ユニットバス
- メリット:掃除をまとめてできる(一人暮らし歴1年)、家賃を抑えられる(一人暮らし歴5年)
- デメリット:湿気でトイレットペーパーがふにゃふにゃになる(一人暮らし歴2年)、入浴後床が全体的に濡れる(一人暮らし歴2年)
5. ガスコンロ、IHクッキングヒーターのメリット・デメリットは?
「ガスコンロ」と「IHクッキングヒーター」についても、それぞれメリット・デメリットを聞いてみました。
5.1 ガスコンロ
- メリット:停電しても使える(一人暮らし歴7年)、火力が強く火加減を調整しやすい(一人暮らし歴15年)
- デメリット:掃除しにくい(一人暮らし歴10年)、火事にならないよう注意しなければならない(一人暮らし歴3年)
5.2 IHクッキングヒーター
- メリット:掃除がしやすい(一人暮らし歴15年)、ガス漏れの心配がない(一人暮らし歴4年)
- デメリット:均等に熱が入りにくい(一人暮らし歴11年)、フライパンを振ると消える(一人暮らし歴1年)
6. キッチンが狭い賃貸物件での工夫は?
料理をする上で、コンロが2口以上あるととても便利ですが、一口コンロの賃貸物件も少なくありません。アットホームの調査によると、現在の住まいは「一口コンロ」だと回答した人は26.5%と4人に1人が一口コンロを活用していました。一口コンロユーザーは、どんな工夫をしながら料理をしているのか聞いてみました。
6.1 一口コンロの人に聞いた!活用の工夫
- 電子レンジと併用する(一人暮らし歴1年)
- 鍋一つ、またはフライパン一つでできる料理にする(一人暮らし歴8年)
- 仕切りがあるフライパンを使い同時調理する(一人暮らし歴2年)
- つくり置きする(一人暮らし歴1年)
家事をする上で今後欲しい設備1位の「広い作業スペース」ですが、アットホームの調査では「キッチンに十分な作業スペースがある」と回答した人は45.2%と半数以下でした。
キッチンに十分な作業スペースがない人に、料理をする上での工夫を聞きました。
6.2 キッチンに十分な作業スペースがない人に聞いた!活用の工夫
・電子レンジの上のスペースや、洗濯機のふたを閉めてその上に食材を置いたりして、空いているスペースを活用している(一人暮らし歴2年)
・使ってないコンロの上にカバーを置いて一時的に作業台にする(一人暮らし歴2年)
・調理器具が少なくて済むように、汚れが軽くなるものから順番に作業している(一人暮らし歴13年)
・キッチンの横にホームセンターで購入した台を用意して、置ききれないものはそこに置きながら作業する(一人暮らし歴8年)
これまで述べてきた通り、家事のしやすさが確保されていることは、住まいを選ぶ上で大事な要素だと言えます。賃貸物件で一人暮らしをする人を対象に実施したアットホームの調査では、「住まいを選んだ際、家事のしやすさを意識した」と回答した人は約3割でした。
家事がしやすい設備が備わった住まいを選ぶことはもちろん、設備がない場合でも工夫次第で効率的に家事をこなすことができます。住まい探しや日々の家事をする際には、これらの情報を参考にしてみてください。