2. クレジットカードでキャッシングをするメリット
クレジットカードにキャッシング枠を付けておくと、どのようなメリットがあるのか確認していきましょう。
2.1 枠がすでについていればすぐにお金を借りられる
クレジットカードに、すでにキャッシング枠が設定されていれば、お金が必要になったときにすぐに借りられます。
少しだけ現金が足りないときや、口座振替などの入金が足りないときがあるでしょう。現金の引き出しならコンビニエンスストアや金融機関のATMで引き出し、口座振替などのために入金しておきたいときは振込キャッシングを利用すると便利です。
なお、追加でキャッシング枠を申し込む場合、借入できるのは審査が終わってからとなります。そのため、その日のうちには借りられないこともある点に注意しましょう。
2.2 お金の使いみちが自由
クレジットカードのキャッシングで借りたお金は、使いみちが限られていません。生活費の補填に使うことや、趣味や娯楽、冠婚葬祭など必要に応じて利用可能です。
ただし、借入である以上返済する必要があるため、借入金額は必要最小限に抑えましょう。
2.3 海外でもキャッシングできる
クレジットのキャッシング枠は、海外でも利用可能です。海外旅行や留学、出張などで海外でお金が必要になったとき、ATMから現地通貨を引き出せます。
渡航先によっては治安の悪い国や地域もあり、まとまった現金を持ち歩くのは危険です。しかし、キャッシングで現地通貨を引き出せれば、高額な現金を持ち歩く必要がなく、盗難などの被害を最小限に抑えられます。
3. キャッシングをする際の注意点
クレジットカードのキャッシングはお金が必要なときに便利なサービスですが、利用する際には注意したいことがあります。
3.1 キャッシングした分ショッピング枠が減ってしまう
先にも触れましたが、クレジットカードにはショッピング枠とキャッシング枠があります。しかし、利用限度額は別々に設定されているわけではなく、ショッピング枠の中にキャッシング枠が含まれています。
例えば、ショッピング枠が30万円でキャッシング枠が10万円の場合、それぞれその金額まで利用できるわけではなく、キャッシング枠を10万円利用した場合、ショッピング枠は20万円しか利用できなくなるということです。
また、30万円のショッピング代金の支払いに利用してしまうと、キャッシング枠は0円となり、お金を借りることはできません。
3.2 銀行カードローンより金利が高め
クレジットカードのキャッシングは、借り入れなので利息の支払いが発生し、利率はクレジットカードにより異なりますが、年1.5%〜1.8%程度のものが多いです。
銀行のカードローンの金利は、年2.0%〜15.0%程度に設定されていることが多いことを考えると、キャッシングの方が高めに設定されている傾向があるといえます。
4. まとめにかえて
クレジットカードのキャッシング枠は、急にお金が必要になったときに、すぐに借り入れができる便利なサービスです。しかし、誰でも利用できるわけではなく、利用するには審査に通る必要があります。
また、便利な反面、ショッピング枠が減ることや金利が高めといった注意点もあります。
キャッシングは借入であることを忘れずに、借り過ぎには十分に注意してください。
参考資料
木内 菜穂子