株式市場の振り返り-日経平均株価は続伸、一時マイナス転落も下押しはせず

2018年4月16日(月)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 21,835円(+56円、+0.3%) 続伸
  • TOPIX 1,736.2(+6.8、+0.4%) 続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,122.3(▲34.0、▲2.9%) 大幅反落

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:1,192、値下がり銘柄数:805、変わらず:85
  • 値上がり業種数:23、値下がり業種数:10
  • 年初来高値更新銘柄数:31、年初来安値更新銘柄数:47

東証1部の出来高は13億1,043万株、売買代金は2兆388億円(概算)となり、いずれも先週末より減少しました。緊迫化した中東情勢に大きな動き(米英仏によるシリア攻撃)があったものの、特段大きく材料視されることはなかったようで、市場参加者の少ない低調な商いとなりました。

ただ、売買代金はかろうじて2兆円を維持して終わっています。

そのような中、日経平均株価はほぼ終日にわたってプラス圏で推移しました。前場の半ばに一時+101円高まで買われた後、後場の寄り付き直後に一時▲3円安のマイナス圏に一瞬沈みましたが、それ以降は下押しすることなく引けています。終わってみれば盛り上がりに欠けた値動きだったと言えましょう。

なお、TOPIXも同じような値動きで引けています。

東証マザーズ総合指数は大幅反落、売買代金は6日連続で1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は4,437万株、売買代金は877億円となり、いずれも先週末より増加しました。増加はしたものの、売買代金は6日連続で1,000億円を下回るなど、相変わらず低調な商いだったようです。

また、幅広く利益確定売りが出た結果、総合指数は▲3%安に迫る大幅安となる反落となりました。1,200ポイント回復は大きく遠のき、1,100ポイント維持も危うくなりつつあるようです。個人投資家の物色意欲の回復は鈍いため、新興市場が再び活況となるためにも、有望な物色テーマの登場が待たれます。

良品計画が一時+4%超高の急騰、業績下方修正のヤマダ電機は一時▲10%超安の暴落

個別銘柄では、小売株の一角が買われ、ユニー・ファミリーマートホールディングス(8028)やローソン(2651)などが大幅高となり、良品計画(7453)は+4%超高の急騰となりました。また、イオン(8267)が堅調に推移して年初来高値を更新し、高島屋(8233)なども小反発となっています。

その他では、アステラス製薬(4503)、塩野義製薬(4507)、中外製薬(4519)など医薬品株が買われ、取引時間中に年初来安値を更新した武田薬品工業(4502)も切り返して大幅上昇で終わったことが目を引きました。

一方、ファーストリテイリング(9983)が大幅続落となり、ファナック(6954)やソフトバンクグループ(9984)なども下落しました。

また、先週末に通期業績見通しの大幅下方修正を発表したヤマダ電機(9831)が一時▲10%超安の暴落となり、年初来安値を更新しています。その他では、楽天(4755)が3日連続で年初来安値を更新したことが注目を集めました。

新興市場では、SHIFT(3697)、フィル・カンパニー(3267)、サインポスト(3996)などがいずれも暴落してストップ安で引け、そーせいグループ(4565)は5日連続で年初来安値を更新しました。一方、SOU(9270)が値を飛ばして一時ストップ高まで買われています。

青山 諭志