2. 75日移動平均線を割り込み軟調

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。足元ではローソク足の実体が25日移動平均線を割り込み、上値を押さえられていたことから、ここを回復できるかどうかがポイントでした。実際には週初15日(月)は、短い陽線となったものの、翌日からは陰線となって下落、その後も陰線が続き、75日線も割ってしまいました。

今後の展開はどうなるでしょうか。チャートの形はよくありません。25日線に加え、75日線も下回ってしまいました。気になるのは、直近の押し安値だった3月12日の安値(3万8271円)も割ってしまったことです。これにより、短期的には3月22日の高値(4万1087円)を始点とする下降トレンドラインが完成しました。

今後、ここから反転するためには、まずはこの下降トレンドラインを脱したいところ。そのためには、直近の戻り高値である4月12日の高値(3万9774円)あたりを越える必要があります。このあたりはちょうど25日線にも重なっています。心理的節目となる4万円にも近いことから、まずは4万円越えに期待したいところです。

逆に、ここからさらに調整があるとすれば、200日線のある3万4000円付近までの下落も想定されます。

200日線のある3万4000円付近までの下落も想定される。

日経平均株価

Toru Kimura/shutterstock.com

参考資料

下原 一晃