2. 老齢年金「厚生年金・国共済・地共済・私学共済」の平均月額を比較

ここからは、厚生労働省の資料をもとに平均年金月額を紹介します。ただし、こちらはあくまでも(推計)であることにご注意ください。

厚生年金全体の平均月額は、下記のとおりです。

  • 全体:14万8716円
  • 男性:16万6543円
  • 女性:11万3449円

こちらを「旧厚生年金・国共済・地共済・私学共済」別に確認します。

  • 旧厚生年金:14万3973円(男性16万3875円、女性10万4878円) 
  • 国共済:17万3008円(男性17万6348円、女性15万6137円) 
  • 地共済:17万6585円(男性18万2931円、女性16万5816円) 
  • 私学共済:17万6639円(男性19万2180円、女性15万3332円) 

共済に関しては、男女差が少ない傾向があるようです。算定基礎となる標準報酬額は旧厚生年金と差があることや、平
均加入期間が長いことが影響していると考えられます。

※共済組合等の職域加算部分を除いた金額

3. 【グラフ】年齢別の年金平均月額を比較

年金額は、年齢によってもその平均額に違いがあるようです。

同資料によると、厚生年金の金額は年齢があがるほど高くなる傾向にあります(グラフ参照)。

その原因として、厚生労働省では下記の分析がなされています。

  1. 報酬比例部分の給付乗率の引下げ
  2. 定額部分の定額単価の引下げ
  3. 定額部分の支給開始年齢の引上げ
  4. 加給年金の対象者の減少
  5. 年金改定率
  6. 特例水準の解消(年金額のマイナス改定)

もう少しくわしく見るために、次章では年齢別の厚生年金額を一覧表で確認しましょう。